6月28日、熊本市リサイクル事業センターへ視察研修  

 

大崎町から排出されている資源ゴミ(ペットボトル)が、リサイクルセンターを通じてどこへ運ばれているのか?どのように活用されているのかを調査してきました。

 

熊本県にある「熊本市リサイクル事業センター 新港事業所」を訪問。

 

 

広い工場敷地に各地から収集されたペットボトル梱包の山。

 

リサイクル事業という分野の勢いがひしひしと感じられます。

 

 

まずは室内にて研修。

 

会社概要とペットボトルリサイクルにかかる再生工程などについて説明を受けました。

 

 

ペットボトルの再生工程は、

 

 

この工場では、ペットボトルを破砕・選別し、次の製品を製造する工場へ出荷するという工程を担っているとのことです。

 

 

 

ペットボトルからこのようなプラスチックフレークを製造しています。

 

 

ちなみに、大崎町から収集されたペットボトルの評価はどうかというと、

 

分かりづらいですが、これが自治体ごとから収集された令和5年度資源物(ペットボトル)の評価一覧です。

 

(有)そおリサイクルセンターが改修している大崎町のペットボトルは高評価の「A」ランクです。

 

 

そして、再商品化を実施する事業者の落札結果は、

 

 

1トン当たり5万3600(税抜)で、他自治体と比較しても高水準で取引がなされているようです。

住民の皆さんがかけて下さるひと手間のおかげです。

 

 

 

続いて製造工場へ案内され、

 

まず目についたのが、そおリサイクルセンターから出荷されたペットボトルの梱包。

 

 

 

 

他の梱包と比較しましたが、とてもきれいな状態です。

 

身近に感じたのと同時に、とても誇らしかったですね。

 

 

この梱包を、まずは異物除去の作業から入ります。

 

 

ベルトコンベアーに流し、作業員の方が8名ほどでペットボトル以外の物を除去していました。

連続2時間作業後、15分休憩のくりかえしとのことです。

 

 

異物除去されたペットボトルがコンベアーを通じて落ちてきます。

 

 

ラベルがついたままのペットボトルもありますが、このような資源物は取引価格が安いそうです。

(製造過程で分別されるが、ラベル部分は廃棄費用がかかるため)

 

 

 

最終的に破砕や洗浄、色彩選別の工程を経て、前述したフレーク状の製品がフレコンバッグに詰められていきます。

 

 

 

 

とてもきれいに仕上がっています。

 

 

この原料を使用してペットボトルやその他の製品に生まれ変わります。

 

 

 

出荷待ちの製品フレコン

 

 

 

その他、清涼飲料業界の現状はこちら

 

 

1日当たり1人消費量は512mlで、清涼飲料水の容器別生産量はペットボトルが79%のようです。

 

また、再びペットボトルに再生される比率は現在29%とのこと。

この工程でCO2排出量を60%減らすことが出来るそうです。

 

 

そこで、ペットボトルに再生する比率を、2030年までに50%を目標としているとのこと。

 

ちなみに、他国のペットボトルリサイクル(再生ペットボトルだけでなくさまざまな製品に生まれ変わる)現状は、

 

米国 18%、

欧州 42.7%

日本 86.9%(2022年度)    トップレベルです。

 

 

 

その他の資源物の再生処理工程はこちら

 

 

私たちが排出するさまざまな資源物が、新たな製品となって活用されています。

 

 

 

 

さらにこの分野に関心を持ちながら、リサイクルすることのさまざまな効果の検証と、

少しでも負担を減らせる資源分別のあり方も検討実施していかなければなりませんね。