こんばんは、ぼなぱるとです( ・ω・)ノ
今朝は再設置したばかりのC3カメラ(トレイルカメラ)からの分蜂開始アラートで叩き起こされて大変でした
そんなこんなで
昨日の蜂子捨て現象の記述の続きです
そもそもなぜ殺虫剤や除草剤が散布されると蜂子捨て現象が発生してしまうかというと、
殺虫剤除草剤成分の付着した花粉などをニホンミツバチ働き蜂が巣へ持ち帰り幼虫に与えてしまう事が推測されます
自分の推測ですが、味覚感知機能(毒を感知し吐き出す)や毒を体外へ排出する(人間だと肝臓等の役割)機能が幼虫は貧弱で、そもそも幼虫はサナギになる直前まで排泄をしません
ので、
産まれてから成虫になるまで巣の中で他の働き蜂達に完全保護を受けて成長する事が前提条件の幼虫は
少しの異物や毒や科学成分にも素直に(モロに)影響を受ける弱い存在なんだと思います
なので
文字通り「箱入り娘」な幼虫は僅かな殺虫剤除草剤で体調を崩し
天候や環境変化による温度変化の振れの少しの拡大でも体調を崩し
結果、働き蜂達に巣の外へ捨てられてしまうようです
農薬も色々種類があり、一部で有名となりました「ネオニコチノイド系」の農薬は大きなダメージとなる場合がやはり多いと思います。
農薬の説明表示は巧妙で予備知識あっても難しい表記となってるのが多く、
自分も把握しきれてないと思いますが、一般にカメムシの農薬(山陰地方では5月の連休に散布される農家が多い印象です)は神経系への作用で農薬の効きにくいカメムシに効果あるすぐれものらしく、
社会性昆虫として神経発達著しいニホンミツバチに対しても効果抜群です。
農薬は少量とか風向きも注視すべきではありますが、
ニホンミツバチ働き蜂はミツバチなので花を探索に散布域に行ってしまうので、
カメムシ農薬散布が事前にわかれば、その日は巣門を前夜から閉じてニホンミツバチ達を守った方が良い場合もあると思います。
農薬花粉ダンゴが巣内に持ち込まれてしまうと、基本的に対処方法はありません
巣内の汚染された花粉の選別排除は実施困難で、選別そのものも出来ません
消費され蜂子捨てが収まる(汚染花粉が無くなる)のを待つ他ないと思います
ですが、大事なのは汚染花粉ダンゴが巣内へ供給され続けるのを阻止しないと
加速度的にニホンミツバチ群は衰弱し
社会性昆虫として群を維持するのに必要な約3000匹の数を割ってしまったり
衰弱した群は外敵や気象変化に抵抗出来ず滅んでしまいます
なので殺虫剤除草剤の散布された場所からできる限り遠くへ移設させるか
殺虫剤除草剤散布日から数日は巣門を閉じて我慢してもらうか
少量の殺虫剤除草剤などの農薬被害は受け入れるか…
現状日本国の農業政策において、高齢化の激しく進む農家には高性能な農薬は不可欠なので、状況判断は飼育者が勘案するしかないようです
更にその上外来種のセイヨウミツバチによるニホンミツバチ巣箱への襲撃などもあり、
ニホンミツバチ達をなんとか守ろうと頑張ってた自分はけっこう落ち込んでたりしました
原因とメカニズムが推測されれば、その対処はpoiさん、カピバラさん、もめみさん、りんさん、たんぽぽさん、先人カードめぐりさん、おりおり手おりさんら諸賢の方々が良案を考え出して下さる事を期待します。
さて、温度変化による蜂子捨ても同様に発生してしまうと出すに任せるは同じですが、
急激な温度上昇下降を避ける為直射日光の当たらない場所へ移設する
移設できなければ日除けを作る
巣箱にゴザなどを巻き温度の上昇下降を緩やかにする(虫の潜り込み注意)
などで目に見えて蜂子捨てが減ると思います
そして何気に最も大事なのが蜂子捨ての後のアフターフォローです
ニホンミツバチ群の存続の未来を担うはずの幼虫サナギ達が、
育って戦力になる直前に失われてしまう訳ですから
群にとっては大きなダメージで
群としての戦力ダウンなのです
つまり外敵にやられやすい弱った状態だと認識しないといけません
特に今の時期はハチノスツヅリガが活発に活動をしはじめるので
巣箱の隙間
巣箱の継ぎ目
巣箱の出入口を夜間は最小限にする
など
ハチノスツヅリガが巣箱内へ産卵する事を警戒する事が大切だと思われますが、
昨年東北地方のニホンミツバチ飼育の様子を見て驚いたのですが
西日本とは植生も昆虫の生息構成も相当違い
下手をしたらスズメバチすら殆どいないような感じで
それらに対する対応策が殆ど無く無防備な状態で飼育されてて問題無いようでした
ハチノスツヅリガなど強力にニホンミツバチ群を脅かす昆虫は地域環境によっては重視しなくても良いかもです(でも無警戒は無謀)
ニホンミツバチ群にとって飼育者は大切なパートナーなので、細心の観察が良い関係の第一歩かと思います
ノシ