こんばんは、ぼなぱるとです( ・ω・)ノ


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NHKのニュースで気象庁の梅雨入りが宣言が報道され、明日から雨マークの並ぶ天気予報

分蜂の季節は一応の終わりを告げ、湿気とダニカビの季節となります

そんな中、カピバラさんから蜂子捨てについて聞かれましたので、状況判断の自分なりのポイントをまとめて記述してみます


まずは蜂子捨てを見かけたら、巣箱の現状の把握が重要です。原因の推測がこの上に成り立ってきます

基本は蜂子捨て発生の数日前から考慮に入れて下さい

よくあるケースとして付近の田んぼ、畑、果樹園、家庭菜園などで殺虫剤、除草剤が使われた場合です

群全体が勢いを失うパターンが多いですが、被害受けながら頑張る群もあり程度問題でもあるので注意深く観察するのが大事です

あまり無いケースですが車の停車中にエンジンきらないで排気ガス出っぱなしとか、他の原因でなんらかのガス濃度があがった場合人間同様ミツバチも体調悪くする場合があります

ミツバチは欧米のレポートでは酸素には反応しないが二酸化炭素は感知するとあるので、そのへん敏感と思われます

ガスの他にも有機溶剤やガソリン、油など揮発性のものを巣の近くでこぼした場合も体調悪くする可能性があると思います(草刈り機の混合油なんかも近くで扱わない方が無難です)

上記人間の関連するトラブルの元の他に自然現象も重要です

最も注視すべきは天候、気温変化です

気温変化とは最大値と最小値です

幼虫、サナギは体毛なく発熱の為の筋肉も充分に無いので自分で保温調整が出来ないので温度変化に驚く程に弱いです

設置場所の環境変化(移動など)で気温の最大値と最小値の振れ幅が急に変わると幼虫サナギ卵はもちろん、成虫すら対応出来ないで体調を崩す個体がでてきます

更に注意したいのが、近年の超強力になった直射日光の威力です

地球温暖化の影響なのか太陽の直射日光はまだ6月なのに「暖かい」レベルではなく「痛い」レベルの破壊力を感じる熱さです

1日のうち短時間でも直射日光が巣箱に直接あたる時間帯があると、

それが短時間であっても巣箱内の温度の急な上昇、下降が発生する可能性が考えられます

幼虫サナギ卵の温度変化への対応力の無さは前記の通りです

天候で注意したいのは風もあります

強風はもちろん、強風でなくとも地形、立木や建物などの影響で風の向きが上から下への流れができると、その返りの風で地面の埃が舞い上がり、

運悪く巣箱の出入口方向へ向いて埃が舞うと、

埃の中には様々な雑菌やウィルス、カビの胞子が含まれている場合が想定されます

巣箱付近は極力清潔を保つべきですね


他にも様々な理由でニホンミツバチ達の体調に影響を与える環境理由がありますが、自分の体験だと主なケースは「殺虫剤除草剤の使用」「急な気温変化」で殆どを占めると考えてます

本当にレアなケースとして他の昆虫や蛾、西洋蜜蜂の巣箱内への侵入による、それら保菌者から日本蜜蜂達へ病気の伝染、寄生虫やダニの伝搬はニホンミツバチ群に大きなダメージを与えます

上記のような状態の痕跡や心当たりがあるかどうかで適切な対処は違ってきます


心当たりが無い場合、もしくは不明な場合ですが

原因の推測という作業に移ります

その場合、大きな手がかりが捨てられる幼虫サナギの観察です

変色しているか、

変形しているか、

そうであれば日本蜜蜂の飼育であっても保健所への届け出が地域によっては推奨されていると思います(ふそ病は黒くなり、サックブルードなら変形)←いずれも西洋蜜蜂の病気ですが日本蜜蜂にても発症例があった資料を見た記憶があります

不確かな確認なのでオススメしませんが、自分は蜂子捨てされたばかりの幼虫を運んできた働き蜂から頂いて温度を確認します。外見異常なく冷たければ温度変化対応できず死んだ可能性があります(中でしばらく放置されて冷たくなった可能性がある事に注意)

逆に温ければ体温調整以外での蜂子捨ての可能性を考えます

幼虫サナギ卵以外にも働き蜂達が捨てに出ていないか観察するのは大切です

捨てに出るニホンミツバチ働き蜂が大きなダニを咥えてないか(ダニは様々な種類があります)、

成虫の死骸を捨ててないか、

黒い糞のような物を捨てに出ていないか(黒い糞はスムシの幼虫が活動してる証拠)、

更には捨てに出てくるニホンミツバチ働き蜂が極端に痩せてないか(飢餓で痩せると黄色と黒のお腹のシマシマの黄色が見えなくなりお尻が黒く見えます)

ちよっと長くなりすぎたので、対処はまた次回に(上記状況説明だけで対処は殆どわかると思いますが)



蜂子捨てを行うようになったニホンミツバチ達の群は、群の存続をはかる為の正常な行動と言えます

群を生き残らせようと自分達で対処しようとしている姿だと自分は考えてます


ノシ