続きです

牽制の弾道から勝手に伊賀者と距離が取れたと判断したぼなぱると、甘かった

視点を固定し索敵すべく一瞬バックステップを停めた瞬間

隠しきれぬ殺気とともに黒装束が雑草の壁を割って飛びかかってきた。

!!

黒装束は右手でつかみかかり、左手には忍者が好む脇差しより短い刀

だが、ぼなぱるとの右手が一閃し黒装束の右手を叩き、奴の手甲が飛び散る。瞬間黒装束は煙玉を使う

一瞬でついた勝負に深追いせず、体をかわしたぼなぱるとは手負いの忍者を見逃してやった

殺気を消せないとは半人前であり、予備兵力のはず

ぼなぱるとの退避方向は正しかった。

前に逃げていたら手練が待ち構えていたのだろう。


「ふっふっふ、やるなぼなぱると」

作務衣のような着物姿の初老の男が声とともに前方に現れた。

白いヒゲ深いシワだらけの顔に柔和な表情が張り付けられていて気配も読めない

「…随分と無礼が過ぎるぜ、どちらさんかな?」
ぼなぱるとは20メートル程前に現れた初老の男に抑揚の無い声で答えた。
答えながらぼなぱるとはその男に注意を集中しようとして、やめた。
男に隙が無さ過ぎる

それに男が仕掛けもせず前に現れたという事は