都立入試地理 総評
初めまして!こんにちは!タダゼミ杉並の岸凛大郎です。( ^ω^ )
今は東京大学文科2類の1年生です。タダゼミでは地理を担当していました。
最近は、歴史研究にはまってます。受験生の皆さんお疲れ様でした。僕から地理の解説(大問②③)をしていきたいと思います。
▲まん中
2(1)やや難
与えられた地図の情報と説明文をもとに、国を特定していく問題でした。
Bはアイスランドです。まずアは年間を通じて、高温とあるので消せます。エですが砂漠があると書いてあるのでこれも消せます。問題はイとウなのですが、アイスランドは小麦の栽培や牧畜がおこなわれず、農業にはあまり適さない土地であることを知っていれば、イとなります。ただこれは難しいです。
2(2)標準
Yに当てはまるのはアのキューバです。これは歴史の問題になるのですが、1961年、若き革命家のチェゲバラとカストロが社会主義革命を実現させたのでした。アメリカとキューバの国交回復が最近だったので時事的な問題でした。
2(3)標準
Ⅲの文章では東経約20度と書いてあります。経度0度がイギリスなので、イギリスのちょっと左側の経度が国土にかかっている国はPつまり南アフリカ共和国しかありません。次に表Ⅰで2013の方だけに乗用車があるという記述があります。これより、イとウに絞れます。1985と2013に表Ⅱにはアメリカが、2013だけに中国があるという記述から、最終的には、ウに絞れます。
3(1)標準
Aは山形県ですね。
ア:政府指定都市とされているので、これはCです。
イ:潮目から太平洋側側の都市で有ることが予測できるので、Bです。
ウ:南国風の花と言うワードから南の方の地方だと予測できるのでDです。
エ:銘柄米と言うワードから東北地方であることが予想でき、Aです。
3(2)標準
南西から北東に入り組む湾という記述から、PとQは消すことができます。次に重工業と機械工業が盛んであるということ、またある程度盛んな港湾であるということが読み取れるので答えはイです。Rは名古屋で自動車産業が盛んであることは容易に想像がつくので、ウです。よってイはSです。
3(3)難
まずはA村の特徴をまとめよう。
1 A村は山間部にあります(略地図)
2 A村では高齢者の割合が極めて高いです。(表Ⅱ)
3 A村では2009年にガソリンスタンドが1店舗廃業しています。(略地図表Ⅱ)
山間部に存在する→交通の便が良くない
高齢者の割合が高い→自動車の運転が難しい
ガソリンスタンドの廃業→ガソリンスタンドの利益が出ない
but ガソリンスタンドは住民にとって必要不可欠。
このような現状のなかでA村がⅠのような政策を2012年に実行した理由は、
住民の生活にとって必要不可欠なガソリンスタンドを存続させようとしたからです。これが本筋です。
解答
高齢者の割合が増加しているA村は、山間部にあるため、唯一のガソリンスタンドが廃業すると、高齢者などが村外のガソリンスタンドへ行くのに遠くて大変になるから。
これが答えです。
総評
全体として地理は難化しました。図や表から正しい情報を読み取りつつ、問題に関する知識がないとなかなか正答にたどり着かない問題が多かったです。