今日は

夫と

山の上にある

お寺に行く事にした


トレッキングというより

私の中では

登山感覚。


夫はこれくらい全然平気と言う。


2人で歩き始めた


まずはコンクリートの坂

思ったより急だ


少し歩いて


すぐにしんどくなる

ハァハァ息も上がり

足も重だるい


まだ歩き始めた所なのに

この体力の低下はなんだ!?


と驚きつつ

歩く


夫は色々話しかけてくるけど

答えるのが

苦しい


マスクとマフラーもしているから

苦しい


とにかく苦しい


これは頂上まで

行ける気がしない


傾斜がさらに

急になり

カーブが続く

コンクリートの坂が終わり

コンクリートの階段が続く


ハァハァ息をしている私


前回来た時は

もう少し歩けたのに


自分が悔しい


少しして足が上がらなくて

休憩する

飲み物を飲み

座り込む


「今日は頂上まで行ける気がしないなぁ」

と弱音を吐くと


「大丈夫!いけるよ!

今が1番しんどい時だから

もう少ししたら体が慣れてらくになるよ」


夫に言われて

また歩き出した


やっぱりすごくしんどい


コンクリートが終わり

土の山道になる

石や木の階段のようなものが

ある土の道を

登り続ける


息が上がって

楽しく登れない


もう少ししたら半分という所で

座り込み


「もう無理だから。先に行ってていいよ」


私のペースにあわせて歩くと

余計にしんどいんじゃないかと思って

気をつかうし

それがお互いの負担にもなりそうだ


飲み物は私にくれて

夫は先に登っていった


私は1人山道の途中で

座り込み

深呼吸をして


行こうか。戻ろうか。

考えた


なんだか息が苦しいし

足も異様に重たい

完全に運動不足だろうけど


このまま引き返せば

楽だろうな

だけど

しんどいからって

くるしいからって


やーめた!


そんな自分でいいんだろうか

オリンピックに出てるような人達は

どれだけ苦しい

練習をしているのだろうか?


たかが

トレッキング少し山道版を

歩いている私。


大袈裟な人生論が

私の頭の中で

繰り広げられて


よし!行くぞ!

負けるな!自分に!


自分を鼓舞し

歩き出した


ゆっくり行けば良い

もう少ししたら

楽になる


夫はそう言ってたし

ゆっくり行く事にした


だけどなかなか

山道は続く


カーブそしてカーブ


いつ終わるんだ?!


そうおもっていたら

少し緩やかな坂の山道になった


景色も綺麗で

空気が澄んでいる


あぁこれぞトレッキングだよね


そう思って歩いていると

雪がチラホラ降ってきた


綺麗だなぁ


頑張ろう!と思い

歩き続ける


また急な山道にはいる

するとまた

息が苦しい


いったい頂上まで

あとどのくらいなのかな?


夫と一緒に登った事もあるけど


案外1人の方が楽なのかもな

もしかして夫が

私を心配して

戻ってきたりして!


そんな事も考えながら


ゆっくり

土を踏みしめ


ハァハァ言いながら

登っていく


なんだ。

これって

私の再構築みたい


始まった頃は

しんどくて

息が苦しくてハァハァ言って

夫と話も出来ない


こんなにしんどいものなのか?!

何度も思い苦しんだ


道はカタチを変えて

続いていく

私は頑張っているのに

しんどくて


立ち止まって休んだり

水分補給したり

夫と一緒じゃないといけない!

夫を1人にしてはいけない!


1人にしたら

女の所に行ってしまう!

そうやって

必死でついて行こうとした


今、過去の事を思い出し

1人で歩く自分を

感じていた


1人もなかなかいいものだ


夫は

先に進んだだけで

私を置いてけぼりに

したわけじゃないし


私はゆっくり

休みたい時に休み

歩きたいように歩く


こういう心地の良い関係が

再構築には

大切なんだよね


うんうん


そうおもいながら


まだ先の見えない

頂上に向かって

歩いていったのです



続きます。