欧州を中心に水素エネルギーの活用に向けた動きが進んでいる。鉄鋼業界も還元材としての石炭を水素に変える技術の開発を進めている。

こうした動きはCO2削減が目的なのだが、CO2ゼロのグリーン水素は太陽光発電など再生可能エネルギーで作られた電力による電気分解が必要で供給量にはまだ限りがある。一方で化石燃料から作られる水素の供給も進んでいる。
果たして化石燃料由来の水素はCO2削減に貢献するのだろうか。将来的にCCSを併設するのであれば良いのだが、そうでない場合はグリーンウォッシュになりかねない。

電気自動車についても同じことが言える。石炭発電が主流の国では電気自動車の走行時のCO2はハイブリッド車を上回ることもあるだろう。

最終形としてゼロを目指す技術の導入も大事だが一方でそれまでの経路でのCO2排出量を最小化しようとすると国や地域によって最適解は違うということだ。