太陽に月が重なって光がリング状に見える、21日の金環日食を前に、兵庫県三田市の三田祥雲館高校天文部がこのほど、同校で星空教室を開いた。県内で282年ぶりに観測できる天体ショーを、大勢の人に楽しんでもらおうと企画。親子連れ約100人が専用めがねを作り、歴史的瞬間を心待ちにしていた。
金環日食は、地球と月と太陽が軌道上で一直線に並ぶことから起きる現象。同校の天文部員9人は当日朝、高感度カメラによる撮影で、金環と部分日食が観測できる境界「北限界線」の特定などに取り組むという。
会場では部員らがスライド画像を使い、金環日食について詳しく解説。市近郊で目撃チャンスのある場所として、神戸市北区、西宮市北部、宝塚市を挙げた。顧問の谷川智康教諭(49)は「三田周辺は残念ながら部分日食の可能性が高い。ただ場所によっては、光の輪がつながったように見えるかもしれない」と観測を呼び掛けた。
参加者は、厚紙に特殊なフィルターを貼り付け専用めがねを制作。装着してから太陽の方角を向く▽長時間観察しない‐などと、目を痛めない安全な使い方を教わった。
小野小学校3年の男子児童(8)は、父親(39)、妹(5)と一緒に完成させ、「早起きして、作っためがねで金環日食を見に行きたい」と声を弾ませていた。
出典:神戸新聞