KDDSのブログ -31ページ目

KDDSのブログ

 慶應発達障害支援会 (KDDS:Keio Developmental Disorder Support) は、発達障害児の支援をする学生団体です。
KDDSは、応用行動分析学に基づいた療育方法を用いて発達障害児の支援を行っております。

【日時】
2011年6月12日(日)
11:00~12:30(小さい子)
14:30~16:00(大きい子)

【今回のピアトレ目標】
全体→子ども同士のコミュニケーション
大きい子→学校生活でその場に合わせた適切な行動がとれる
小さい子→幼稚園(保育園)でその場に合わせた適切な行動がとれる

【参加したお子さん】
ケース①3名(小さい子)
ケース②5名(大きい子)
【活動項目】
① 片づけ(運動系)、
○ねらい
大きい子:身体を動かす。その場に合わせた適切な行動をとる(ルールを守る)
小さい子:身体を動かす 
○内容
ちらかし怪獣がちらかした本やおもちゃを所定の場所になるべく早く片付ける
○コメント
大きい子は、本は番号順に並べる、机は二人で「せーの」と言ってから運ぶなどのルールを設定し、
それに従うよう最小限のプロンプトで行いました。
机を一人では持てないときなどは適切にほかのお友達に助けを呼ぶことができました。
小さい子は色別の箱に色別のおもちゃを入れるというルールにしたことで、視覚的にわかりやすくなり、スムーズに進みました。

② 拒否(SST:ソーシャル・スキル・トレーニング)、
○ねらい
大きい子:適切に拒否する・代替案をだす
○内容
SSTの方式で、学生が学校場面で不適切な行動をする役を演じ、
このようなときにどうしたらいいかを子どもさんに二択で選んでもらいました。
○コメント
具体的には「はさみを使っている途中で「貸して」と言われたときに「だめ!!!」ではなく
「今使ってるからあとでね」と言える」、「先生がお話しているときに隣の子に話しかけられたら「あとでね」と言える」などの場面で
二択クイズを行い、子どもさんにも実際にやっていただきました。
日常生活で般化(何も言われなくとも行動できる状態)されることを期待します。

③ 一緒に遊ぼう、
○ねらい
大きい子:誘う・こたえる・適切に拒否する・代替案の提案
小さい子:誘う・こたえる
○内容
一人ずつ自分のスケジュールが書いてある紙を持ち、お友達や学生と一緒に何日に遊ぶかを交渉しました。
○コメント
自分のスケジュールと相手のスケジュールを合わせるという複雑な活動ですが、
実際に○×を書き込んだり、決まったところにはシールをはるなどして、なるべく視覚化してわかりやすいよう進めました。
小さい子は誘う、断るの判断ができ、適切に伝えることができました。

④ 伝言まねっこゲーム
○ねらい
身振り手振りを使って表現する(運動する)
与えられた情報を適切に他人に伝える(伝言する)
身振りなどを通して他人から伝えられた情報を汲み取り理解し、答える
○内容
一列に並び、単語を伝言するゲームと、ジェスチャーをしてそれが何を表すのか答えるゲームを組み合わせ、
相手の伝えることを理解し、次の人にも伝えるということを行いました。
○コメント
実際に体を動かしクイズ形式で取り組んだため、楽しく活動することができました。
ただし個人間距離が狭かったため、相手のジェスチャーのほかにも隣の人のジェスチャーも視界に入り気になってしまったようでした。
次回からの環境整備に生かしたいと思います。

⑤ 相談(工作系)
○ねらい
工作する。相談する。協力してみんなで一つのものを作る。
○内容
ばらばらのピースになった動物をみんなで組み合わせて完成させました。
○コメント
一人ひとつずつピースを持ち、お互いにピースを見せ合わないと完成する絵がわからないという環境にすることで、他人に関心をよせるよう工夫しました。
最終的に自分とほかのお友達みんなのピースで一つの動物の絵が完成することで達成感も味わえたようでした。

【総括】
本日の活動はすべて学校場面でのコミュニケーションを想定し、なるべく実際の生活に即したシチュエーションで進めるよう試みました。
その中で「机は一緒に持つ」「お友達に相談する」「一つの絵をみんなで完成させる」など、
なるべく他人に関心を持ち目的を達成できるように促し活動しました。
ピアトレで楽しく行った練習が、実際に日常生活に少しでも役立てるよう、次回からも取り組んでいきたいと思います。