KDDSのブログ -3ページ目

KDDSのブログ

 慶應発達障害支援会 (KDDS:Keio Developmental Disorder Support) は、発達障害児の支援をする学生団体です。
KDDSは、応用行動分析学に基づいた療育方法を用いて発達障害児の支援を行っております。

KDDS1年の早川です。今年度の三田祭でKDDSは例年通り活動に参加されたお子さんと一緒に「こども縁日」を展開しました。


以下に活動の報告をさせていただきます。



ターゲット行動/活動の目標

小さい子、大きい子共に各お店屋さんの役割をこなす。普段のピアトレ(ピアトレーニング:同世代の仲間(peer)同士のコミュニケーションを通じて社会性やコミュニケーション能力の向上を目指した活動)よりも規模の大きな、そして外部社会により開かれた舞台で、それぞれのお子さんが任された役割を学生のサポートを受けながらしっかりと果たすことによって、より実社会的な、総合的な社会性を身につける訓練をする。


結果:学生のサポートを受けながらお子さんが各自の役割を果たしていきました。


以下に各活動の詳細を記していきます。


〈こども縁日 全体のプログラム〉

①魚釣り屋さん

②輪投げ屋さん

③ボール投げ屋さん

④駄菓子屋さん くじ屋さん 手作り屋さん(セット)


共通の目標

1.お客さんがやってきた時に「いらっしゃいませ」とお客さんの方を見て言える。

2.お客さんが代金等を手渡した時に「ありがとう」、お客さんに商品等を手渡す時に「はいどうぞ」とお客さんの方を見て言える。

3.お客さんが帰る時に「ありがとう、また来てね」と言える。


〈①魚釣り屋さんについて〉

この活動では

1.決められたルールを守ること。

2.お客さんと楽しくゲームができること。

3.ゲームが終わってから釣った魚の数をただしく数えられること。

4.お客さんに賞品を手渡せること

をそれぞれ個別目標に設定しました。


流れとしては、

1.お客さんにルールの説明をする。

2.学生が時間をはかってお客さんとお子さんが魚を釣る。

3.釣れた魚を数えて勝敗に応じてお子さんがお客さんに賞品を手渡す。

というものでした。


感想:それぞれのお子さんがとても楽しそうにゲームに参加してくれました。お客さんも楽しんでくれていたみたいで盛況でした。改善点等を探して来年度以降に活かしたいと考えております。



〈②輪投げ屋さんについて〉

この活動では、

1.ルールをきちんと守ること。

2.入った輪の数を数えられること。

3.ゲームが終わったら勝敗に応じてお子さんがお客さんに賞品を手渡せること。

をそれぞれ個別目標に設定しました。


流れとしては、

1.ルールを説明する。

2.赤の輪と青の輪とあるので、お客さんに好きな方を選んでもらい、手渡す。

3.お客さんが先に輪を投げる。

4.お子さんが投げる。

5.入った輪の数を数えて、勝敗に応じてお子さんがお客さんに賞品を手渡す。

というものでした。


感想:輪投げが上手なお子さんが多く、楽しんでくれているようでした。年の近いお客さんとのゲームは見ていてもとても楽しいものでした。輪をひっかける土台をもう少し頑丈にするなど、装置の改善点がいくつか見つかりました。



〈③ボール投げ屋さんについて〉

この活動では、

1.ボールを的に向けて投げることができる。

2.的に当てた回数を把握できる。

3.ゲームの勝敗に応じて賞品を手渡せる。

ことをそれぞれ個別目標に設定しました。


流れとしては、

1.ルールを説明する。

2.お客さんが先に三回投げ、それからお子さんが三回投げる。

3.勝敗に応じてお子さんがお客さんに賞品を手渡す。

というものでした。


感想:お子さんはボール投げをとても楽しんでくれたように感じます。

安全を期するためにボールは柔らかいクッション材を使用し、窓際と、隣接するお店屋さんとの間の仕切りにしていた机の下部にはボール紙で作成した覆いをかぶせました。来年度以降も安全面にはしっかりと配慮いたします。



〈④駄菓子屋さん くじ屋さん 手作り屋さん〉

この活動は上記の三つを一か所でやっております。

1.お客さんが来たら「いらっしゃいませ」とお客さんに向かって言える。

2.お客さんが選んだ商品を丁寧に袋詰めできる。

3袋詰めしたものを、「はいどうぞ」と言葉を添えてお客さんに手渡せる。

ことを個別目標に設定しました。


流れとしては

1.お客さんに挨拶する。

2.商品を選んでもらう。

3.代金を受け取り商品を渡す。

というものでした。


感想:全お店屋さんの中でもっとも活動が穏やかかなとも思われましたが、それぞれのお子さんはちゃんとお客さんが選んだ商品と代金を交換したり、くじを引いてもらったり、くじの賞品を手渡すことができていたので良かったと感じました。



〈全体の感想〉

お子さんはすべてのお店屋さんをそれぞれ楽しんでやってくれました。

途中で疲れからかゲームの進行が少々難しくなることもありましたが、その場合はうまく休憩を設けることによって対処することができました。

ルールを著しく無視するようなこともありませんでしたし、同年代のお客さんと仲良く楽しくゲームをしている姿が目に映りました。

道具の勝手や位置など改善できるところはまだまだ沢山あると感じましたが、とりあえず今回の三田祭ピアトレの「こども縁日」は成功したように感じております。

また、アンケートの結果として、次からはこういう工夫ができるのではないか、こういう新しいゲームを取り入れられたらよりよいのではないか、といったアドバイスもいただけましたので、それを参考に、また来年度以降の詳細も考えていきたく思っております。


今回のKDDSの活動報告は以上になります。