KDDSのブログ -21ページ目

KDDSのブログ

 慶應発達障害支援会 (KDDS:Keio Developmental Disorder Support) は、発達障害児の支援をする学生団体です。
KDDSは、応用行動分析学に基づいた療育方法を用いて発達障害児の支援を行っております。

KDDSの森です。
更新が遅くなりましたが、6月24日(日)に行われましたピアトレについてついて活動報告をさせていただきます。
※ピアトレ・・・ピアトレーニング:同年代の仲間(Peer)同士のコミュニケーションを通じて社会性やコミュニケーション能力を工場を目的とした集団活動です。

『ターゲット行動(当日のピアトレの目標)』
<大きい子> 相手の意見を聞く
          自分の意見を言う
<小さい子> ルールのあるゲーム遊び

『全体のプログラム』
①歌とダンス
②夏休みカレンダーを作ろう!
③けんけんば(ジャンプ)ゲーム
④電車ごっこ
⑤SST<どうする△△くん!?>(大きい子のみ実施)

『活動ごとの詳細』
①【歌とダンス】
○この活動のターゲット
小さい子:体を動かす・声を出す・お友達の名前を覚える
大きい子:体を動かす・声を出す・お友達とお互いに質問する

<活動の流れ>
♪ロンドン橋(歌詞)
 ロンドン橋おちる おちる おちる
ロンドン橋おちる おちたのだ~れ?

①大人二人が手を高いところでつなぎ、橋をつくる
②大人一人が子供の列の先頭につく
③みんなで「ロンドン橋」を歌い終わるまで、橋をくぐって回り続ける
④歌の最後「おちたのだ~れ?」で橋役の大人二人が手をおろし、子供を一人囲って捕まえる
⑤捕まった子供に名前を聞き、再開(小さい子)
⑤捕まった子供は自分の後ろの友達に質問をしてもらう(大きい子)

<感想>
みんな上手に質問に答えることができていました。
輪になることが苦手な子でも歌やリズムに合わせて輪に入っていくことができていました。

②【夏休みカレンダーを作ろう!】
○この活動のターゲット
小さい子:二語文の要求ができるようになる
大きい子:友達の意見を聞く・自分の意見を言う

<活動の流れ>
①夏にちなんだ塗り絵を何種類か用意
②(大きい子)リーダーを中心にみんなで、自分がどの塗り絵をやりたいか相談する。
 (小さい子)自分のやりたいものを選ばせる
③(大きい子)2人ペアを作り、ペアのお友達にどの色で塗ればいいのかを聞く。(その際、メモを取る)
 (小さい子)大人とペアになり、「○色ちょうだい」と言えるようにする。
④(大きい子)どの色で塗ってもらいたいのかをペアのお友達に言う。
⑤塗り絵をする→(大きい子、小さい子の中で時間が余った子)カレンダーの台紙にのりで貼る
⑥塗ったものを発表☆

<感想>
小さい子:最終的に全員二語文の要求ができるようになりました。絵だけでなく、カレンダーにも工夫を凝らしたものが出来上がりました。
大きい子:自分の絵に塗る色をペアのお友達に聞き、それをメモにとることはやや難しい課題でしたが、みんな上手にペアのお友達に聞き、質問することができていました。絵だけでなく、自分のお名前やカレンダーにも工夫を凝らしたもの出来上がりました。

③【けんけんぱ(ジャンプ)ゲーム】
○この活動のターゲット
小さい子:体を動かす・ルール(順番)を守る
大きい子:体を動かす・友達と二人で質問交換をする

<活動の流れ>
(小さい子)
①けんけんぱのコースを二つ用意
②スタートの合図でゴールまでけんけんぱ又はジャンプで進む
③ゴールしたらくじ引きをする
④くじに書かれてある人のところへ行き、コミュニケーション、質問を出してもらって答える
⑤学生とやり取りが終わったら席に着く

(大きい子)
①けんけんぱの端と端に二人がそれぞれ立つ
②両端からけんけんぱで移動し、二人が会ったポイントでストップ
③二人でコミュニケーション。挨拶、お名前、質問、じゃんけんで勝ったら相手からカプセルをもらう

<感想>
みんな上手にけんけんぱをしていました。小さい子では、大人に自分から質問することはやや難しかったようですが、自分から大人を探して質問に対して上手に答えていました。大きい子は、
けんけんぱゲームのルールをしっかり理解していて、楽しくゲームができました。会話でお友達に聞くことが多かったため大変な課題でしたが、しっかり最後まで会話ができました。

④【電車ごっこ】
○この活動のターゲット
小さい子:ルールを守る
大きい子:相手に質問する・質問に答える

<活動の流れ>
・順番に並び、電車ごっこをする
・駅ごとにスタンプを用意(スタンプラリー)
・駅では子ども同士で質問をする(大きい子)
・駅に着いたら先頭の子は車掌キャップを次の人に渡す

<感想>
大きい子も小さい子も楽しく電車ごっこをしていました。小さい子は、電車の輪に入ることが苦手な子も電車に入って、電車の中でみんなで一緒に動くことが上手にできていました。大きい子は、一駅一駅ごとに聞くことが多くありましたが、上手にお友達に質問することができていました。

⑤SST【どうする△△くん!?】  
○この活動のターゲット
<大きい子のみ> 
①相手の方に体を向け、
②相手の目を見て、
③大きな声で話しかける。

<活動の流れ>
☆大人が劇をする
☆それぞれの場面で相手役の大人のセリフに対して、適切な返答に値するセリフを選択させる
☆選択したセリフにシールを貼る
☆答えが出たら大人が演じ、その後子ども一人一人に演じてもらう

<感想>
普段は、2択問題でどっちのセリフが正しいかを問う問題や間違いを指摘する問題が多かったが、今回は、アドバイスシートを導入し、劇の登場人物である△△くんにアドバイスをしたあげる形を取りました。始めはアドバイスの形に戸惑う様子も見られましたが、段々とアドバイスの形式やアドバイスの意味を理解しているようでした。相手の目を見て言うことはみんな上手にできていました。今後は、状況理解して適切な人を見て言葉を言うことやアドバイスについてさらに学習を深めていけるようにしたいです。

『まとめ』
今回、小さい子では新しい幼児用イスを導入しました。座りやすい高さで、自分から無理なく座ることができました。大きい子では、友達とのコミュニケーションをとる機会が多くありましたが、みんな上手に話すことができて、楽しいピアトレとなりました。夏休みに入り、次のピアトレまでやや期間があきますが、今回のピアトレをもとに次回は、もっと楽しくコミュニケーションが取れるようなピアトレにしていきたいです。

今回のピアトレの報告は以上です。
担当は森でした。