TEAC オープンリールX-10R修理完了。 | 萬八(よろずや)のブログ

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ステレオ修理をやっています。懐かしい修理品が多いので、みんなで共有出来たらと思います。良かったら読んでやってください。

こんにちは。萬八の吉川です。

今日は島根のお客様からお預かりしていたオープンリールデッキ、X-10Rの修理が無事完了しました。

元々の症状はキャプスタンモーターが回転しないとの事でお預かりしていたのですが、不具合箇所の

キャプスタンモーター自体とヒューズ抵抗、キャプスタンベルトを交換してテープは通常通りに走行する

様になったのですが、リバース側の録音が出来ない症状で若干苦戦してしまいました。

回路上の信号をたどってみるとスライドスイッチの接触不良が見付かり、分解洗浄で接触不良は改善

しました。しかしながら録音自体の症状は改善されません。信号自体はフォワード側と同じ様に正常に

出ていますので、まさかヘッドの不良かと思いよくよく見ますと録音ヘッドのテープ走行位置が

フォーワード側までずれ込んでいるではありませんか。リバース側に録音した後にフォワード側を再生

してみると、逆回転で録音されていました。よくよく聞いてみると、オークションで落札した時からテープ

が再生出来ない状態だったので、細かな事が確認出来ていなかったとの事です。

前オーナーの仕業ですね(苦笑)

各ヘッドのアジマス調整をして録最良好!!リバース側再生のLEDは点きませんでしたが、そこは修理

しなくても支障はないとの事でご返却希望されましたので、本日無事にご主人様の所に旅立って

行きました。やっぱりオープンリールはいい音しますね!!