2016年12月公開で、現在も公開中のアメリカ映画

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を観ました!!

 

「スター・ウォーズ」の公式作品なので、

いつもなら公開が待ち遠しいくらいに楽しみなはずなんですが、

この映画に限っては、公開が近づけば近づくほど、

新しい予告編を観れば観るほど、興味が無くなるという。。

こんなにも観る気になれなかった、スター・ウォーズ関連作は初めてです。

 

「ローグ・ワン」と同じ時代(エピソード3と4の間)を描いた

ルーカスフィルムの公式アニメシリーズ「反乱者たち」

完成度があまりにも高く、展開もかなり面白いので

そちらの物語との整合性が取れなくなったら嫌だなというのが、

この映画の登場を歓迎出来なかった一番の理由です。

(正確に言えば「反乱者たち」のスタートは、Ep4の5年前、

「ローグ・ワン」Ep4の直前なので、今のところ

時期はかぶっていませんが。。)

 

本当は、DVDで観るくらいで十分と思っていましたが、

やっぱり「反乱者たち」との整合性が気になったので

早々にチェックしておこうと思い、劇場に行ってきました。

(以下、「スター・ウォーズ」=SW 「エピソード」=Ep.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SW「Ep.3 シスの復讐」「Ep.4 新たなる希望」をつなぐ物語。

「Ep.4 新たなる希望」レイア姫R2-D2に託した

帝国軍の最終兵器「デス・スター」の設計図は、

いかにして反乱軍の手にもたらされたのかはてなマークはてなマークを描いた作品。

 

銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器「デス・スター」

無法者たちによる反乱軍の極秘チーム「ロ―グ・ワン」に加わった

主人公・ジン・アーソは、様々な葛藤を抱えながら

不可能なミッションに立ち向かう。

その運命のカギは、天才科学者であり、何年も行方不明になっている

彼女の父に隠されていた・・・という感じの物語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国内でも海外でも、予想以上に高い評価で、

絶賛のコメントも沢山書き込まれていますが、

個人的には「残念な作品」というのが正直なところでしたダウン

 

面白いシーンや興奮する展開はかなりあり、ストーリー設定も

しっかりしているので、それなりに楽しむ事は出来ましたが、

あまりにも雑だと思えるシーンが多々あり、

その辺りをもう少し丁寧に描いてくれていたなら

文句なしに傑作だと思えたのに・・・そこがとても残念です。。ダウン


SWサーガの中にこの映画が加わって良かったなと思う点は、

Ep.4で、あのデス・スターを何故あんなにも簡単に破壊できたのか?

という部分がスッキリ説明出来るようになったところです。

また、デス・スター建造の背後に、小さな家族の切ない物語が

あったのだ”という設定が加わった事で、

単なる冷徹な殺人兵器でしかなかったデス・スターを見る度に、

本作の主人公ジン・アーソとその両親の温かみのある物語を

思い浮かべる事が出来そうです。

 

戦闘シーンなどは、さすが最新のCG技術を駆使しているだけあって、

かなり良く出来ていて楽しめましたが、

SW EP.6以来、その後のSW作品でも数々のSF映画でも

定番の展開となった「シールドに悩まされる→シールド破壊→勝利」

という、古典的なお決まりのパターンを、本作でも繰り返していたのには

ガッカリや呆れたを通り越して、「結局これしか無いのか」という

諦めを感じてしまいました。。。

しかも、この映画の場合は「最終的に設計図を奪うことに成功する」

という結論が、1977年のSW1作目の冒頭から明かされてしまっているので、

果たして成功するのかはてなマーク 失敗するのかはてなマーク という緊迫感や、

この先どうなるんだろうはてなマークという面白味は、ほとんど味わう事が出来ません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


この映画は、「スター・ウォーズ」の過去の作品

(少なくとも実写映画のEp.1〜4)の知識があることを

前提としているので、細かい説明は省かれています。

多少は良いと思いますが、この映画の場合、

その省き方がやり過ぎで、あまりにも見る側の知識に

依存しすぎているのが難点です。

 

例えば、SWを語る上で重要な人物の1人である

オーガナ元議員が登場しましたが、「オーガナ元議員」という

名前も出てこないので、顔を見て「オーガナ元議員だビックリマーク

気がつかないと、内容が十分理解出来ず面白味も半減します。

当然、ダースベイダーの娘を育てている人物だという事も

一切語られないので、予備知識ゼロでこの映画だけを観ると、

多分何が何だか分からないと思います。

 

オーガナ元議員が語る「彼女なら大丈夫ビックリマークというセリフが、

終盤のレイア姫の登場に繋がる伏線の一つだと思いますが、

伏線としては弱すぎです。

過去作品の人物相関図が頭に入った上で見ても

今作のレイア姫の登場の仕方には唐突感を感じます。

製作する側は、ファンならこの位分かって当然と思っているのかも

しれませんが、レイア姫が終盤の戦闘地域におもむくまでの経緯などを

もう少しちゃんと語ってくれないと、この映画単体として見た

出来映えとしては、不自然で不親切で難解で面白さが

伝わりにくい作品と言わざるを得ません。

 

また、C-3POR2-D2の登場のさせ方も雑すぎますね。。

ヤヴィン第4衛星の基地から、反乱軍のパイロット

ローグ・ワンのメンバーを援護に向かうシーンに

一瞬だけ登場するのですが、この2人(?)Ep.4の冒頭で

レイア姫と一緒にいた事を考えれば、この時もレイア姫

一緒だったはずで、ラストのあの展開があるとしたら、

この後すぐに、この2人レイア姫と一緒に出発したはずです。

この辺りのシーンが少しでも挿入されていたら、ラストの展開が

もっともっと自然になっただろうにと思います。

 

まるで「行間を読めビックリマークと言わんばかりに、至る所で説明が

バッサリ省かれてしまっているので、実際には自然な流れで

語ることの出来る、ちゃんとした設定があるにも関わらず、

脚本が稚拙なせいか、強引な展開としか言いようのない印象を

所々で受けます。


特に、上にも書いたEp.4に繋がる、重要なラストの展開は、

あまりにドタバタな描き方になっていて、唐突感が際立っています。

「Ep.4の10分前までを描いている」という宣伝文句を言いたいがために

突貫工事で無理矢理取って付けたかのような出来映えで、

大きな見せ場の一つなのに、本当に残念です。

この映画を観た後に、Ep.4の冒頭を見直すと、

見事なまでにピッタリと繋がっている事に驚きますが、

それだけに、もう少し丁寧に描いて欲しかった・・・という

残念な気持ちが強く残ります。。ダウン


140分という尺は決して短くはありませんが、

スター・ウォーズの物語を1話完結で描くんですから、

「ロード・オブ・ザ・リング」のように200分超えとかにしても

良かったんじゃないでしょうかはてなマーク 予算の問題ですかねはてなマーク

個人的には、十分に描ききれなかったシーンを補足追加した

「完全版Blu-ray」の登場を期待したいと思いますビックリマーク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この映画を観る前に心配していた、「反乱者たち」との

整合性ですが、「反乱者たち」で今描いているシーンと

「ローグ・ワン」との間には数年間の開きがあるため、

特に問題はありませんでした。

「反乱者たち」のシーズン1だけを見る限りでは、反乱軍側で

両方の作品に共通して登場するのは、オーガナ元議員くらいでしたが、

「反乱者たち」の今後の展開で「ローグ・ワン」の設定に寄せたり、

「ローグ・ワン」の登場人物の過去の姿が描かれる可能性は

あるのかなと思います。


「ローグ・ワン」で登場する、盲目のチアルート・イムウェが、

「反乱者たち」ケイナン・ジャラスと同一人物ではないかはてなマーク

という噂がありましたが、キャラが違いすぎるので多分違うでしょう。

ただ、もしかしたら、「反乱者たち」の今後の展開で

ケイナンの記憶が消されて、自分がジェダイであった事も

分からなくなり、チアルートと名乗り始めるかもしれませんが。。

 

そんなこんなで、この映画は過去のSW(少なくともEp1〜4)

よく見た上で鑑賞するか、SWに詳しいお友達と一緒に観に行って

解説してもらうなどしないと、十分に楽しめない作品だと思います。

映画で語り切れていない部分を、知識と想像で補えば素晴らしい物語

だと思えますが、この映画単体でちゃんと分かりやすく

語り尽くして欲しかったという意味で、

個人的には中途半端で残念極まりない作品と評価します(涙)

 

 

 

 

 

どくしゃになってね…

 

 

 

 

 

 

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」予告編