日本では2016年6月に公開されたノルウェー映画
「THE WAVE/ザ・ウェイブ」を観ました!!

“ノルウェーのフィヨルド地帯の岩山崩落で発生する巨大津波”
という、今まで聞いた事も考えた事も無いシチュエーションに
惹かれたので借りてみましたグッド!
ネット上での評判もなかなか良いですキラキラ

今まで観たパニック映画と言うと、思い出すのはハリウッド映画ばかり。
北欧発のディザスター・パニックを観るのは初めてなので、
どんな感じなのか、とても楽しみにして観始めました。アップ

第88回アカデミー賞外国語映画賞ノルウェー代表作ですビックリマーク

















景勝地・ガイランゲルで地質研究をするクリスチャン
ある日、自然の変異を察知する。

彼の不安は的中し、大規模な岩山崩落が発生。。
80mを超える大津波が街に迫っていた。


ガイランゲルの町に響き渡る緊急避難警報。
大津波が到達するまでの時間はわずか10分・・・
という感じの物語。

















自然災害をテーマにしたパニック映画としては、
とても良く出来ていたと思いますビックリマーク 目が離せなくなる面白さでしたグッド!
北欧映画らしい、素朴で淡々とした日常の描写巨大災害との対比が強烈で、
突然悪夢の中に放り込まれたような、リアルな衝撃を味わう事が出来ました。
この映画を見るまで、フィヨルドで大津波が発生するなんて
全く知らなかったので、意外性のある展開も良かったですアップ

波一つ立っていないようにも見える、穏やかで美しい
北欧のフィヨルド地帯。津波とは無縁のように思えますが、
実は最近100年間で、山崩れによる大津波が2回も起こっているそうです。
映画の冒頭では、1905年1月に大津波に襲われた時の
現実の映像が流され、この映画で描かれている大災害が
いつ起きてもおかしくない、現実的な恐怖であることを教えてくれます。

序盤はしばらく、淡々とした展開が続きますが、
嵐の前の静けさのような、妙な重苦しさが
津波に対する恐怖感を徐々に高めていきます。
そして中盤に突如発生する、恐ろしい巨大津波ビックリマーク
到達までの時間はたったの10分。。
海からの津波ももちろん恐ろしいですが、山に囲まれた渓谷一杯に
溢れ押し寄せる巨大津波
は、逃れようのない恐怖だと思いました。

観光地ならではのパニックの様子や避難の難しさなど、
人々の置かれた状況も、とてもリアルに描かれていたと思いますグッド!

ちょっと残念だったのは、後半から終盤にかけての
人間ドラマの中で、都合が良すぎるように思える展開が
チラホラあったところ。。
主人公家族を中心とした結末も含め、
人間ドラマの面では、ありきたりな感じでまとまってしまった
という印象でしたダウン この部分がもう少し面白かったら、
文句なしの傑作として大絶賛していたと思います。
















2015年にノルウェー国内で大ヒットした本作は、
第88回アカデミー賞外国語映画賞ノルウェー代表作に選出され、
世界の注目を集めましたが、ある方の書き込みによると、
「巨大津波」という題材のために、日本の大手配給会社
この映画の配給を諦めたのだそうです。
そう言われてみると、日本語予告編の冒頭や公式サイトなどでも
「本作には、津波のシーンが含まれております。」と表記されていたりして、
日本で公開するために苦慮された跡が伺えます。

公式サイトを見る限りだと、日本での劇場公開は渋谷と大阪、
そして1週間限定で公開した名古屋と神戸の計4館だけだったようで、
日本国内では、目立たないようひっそりと公開されたような印象です。
やはり、日本で津波を描いた作品を大々的に公開したり宣伝したりするのは
あまりにも配慮に欠けているので難しいですよね。。

ただ、この映画をきっかけに、ローアル・ユートハウグ監督は、
「トゥームレイダー」リブート版の監督を務める事が決まるなど、
海外での注目度や評価は高かったようですグッド!















全体としてとても面白かったので、ブログを書き始めたのですが、
こんなブログの中での発言とはいえ、津波を描いた作品に対して
面白いって言うのは、不謹慎な感じがしてしまいますね。。
何と書いたら良いか、なかなか難しいです。

単純に、パニック映画としても観て良かったと思いますが、
フィヨルドのような場所でこんな事が起こり得るという事を、
知ることが出来たのは、価値のある体験でした。

と言っても、フィヨルド地帯に行く予定は全くありませんが。。
頭の片隅に入れておこうと思います。

北欧発の映画としては「ぼくのエリ 200歳の少女」を観た時と
同じくらいの新鮮味やインパクトを感じましたキラキラ
パニック映画の好きな方や、ちょっと変わった
ヨーロッパの作品を観たい方にはオススメですビックリマーク







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「THE WAVE/ザ・ウェイブ」予告編