2016年7月公開で、現在も劇場公開中の日本映画
「シン・ゴジラ」を観ました!!

映画はDVDやiPhoneで観ることが多いんですが、
たまたま「映画の日」にスケジュールが空いたので、
気になっていた「シン・ゴジラ」「君の名は。」を観ましたビックリマーク
映画館でハシゴするなんて何年ぶりだろうという感じですアップ

大好きな新海誠監督の最新作「君の名は。」の感想は
いつかまた書くとして、今回は「シン・ゴジラ」
レビューを書いてみたいと思います。

予想外の大ヒットと言われ、エヴァンゲリオン
庵野秀明監督が脚本・編集・総監督をつとめたことでも
話題になっている「シン・ゴジラ」
ネットや周囲ではかなり賛否が分かれているようですが、
実際はどうなんでしょうはてなマーク




















東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。
首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂が、
海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。

その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには鎌倉に上陸し、
街を破壊しながら突進していく。
政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、
“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうのだが・・・
という感じの物語。




















結論から言ってしまうと、個人的には期待外れでした・・ダウン

「もし現代の日本にゴジラが現れたら??」というシチュエーションを、
かなりリアルに描いているのですが、
政治的な対応プロセスのリアリティを追求しすぎたために、
「ゴジラ映画」にしてはかなり間延びした印象になっていると感じました。


自衛隊を出動させるにも、ミサイル一発撃つのにも、
数々の会議や根回し、海外からの圧力、最終的には首相の決断が
必要になり、未曾有の事態が目の前で起こっているにも関わらず、
なかなか物事が前に進んでいかないもどかしさ
など、
今の日本の政治の有様を巧みに描写しているなとは思いますが、
ちょっと丁寧に描きすぎですね。。会議などのシーンが長過ぎです。

「ニッポン VS ゴジラ」というキャッチコピーの通り、
日本がゴジラに立ち向かうという構図で描こうとしたのだと思いますが、
政治家学者自衛隊が混乱奮闘している描写ばかりで、
一般市民の目線で描いたパニックの描写が極端に少なかったように感じます。
これでは、「日本政府 VS ゴジラ」ですね。
群像劇のような描き方で、もう少し一般市民の目から見た
「ゴジラ襲来」を描いてくれていたら、政治的な駆け引きのもどかしさや、
海外からの核爆弾使用の圧力なども、もう少し感情移入出来たし、
緊迫感もアップしていたように思えます。
その点、1954年の初代「ゴジラ」ではこの辺りのバランスが
とてもよく考えられていて、最初から最後まで目が離せないような
緊迫感に満ちています。

もちろん、現実的な政治のプロセスを丁寧に描いた点を
かなり高く評価されている方もたくさんいますが、
個人的には、政治家目線に偏っちゃってるなという印象でした。


















全体的にはイマイチ感があったものの、
その中で面白いと思ったのは、アクアラインの壊滅シーンです。
現代の東京湾にゴジラが来たんだな〜というのを実感できましたw
アクアラインの海底トンネルを走るたびに、スタローン主演の
「デイライト」を思い出したりしていたので、
この映画の中で描かれた、アクアラインのトンネルの崩壊や
海ほたるでの避難誘導のシーンは興味深かったです。
山手線などの在来線が一斉に特攻攻撃したり、爆薬を積んだ
無人の新幹線が突っ込むシーンも面白いですねw
鉄道ファンは必見かもしれません。


ちなみに、今海ほたるでは、ゴジラ上陸を記念して(?)
「シン・ゴジラ×海ほたるキャンペーン」なるものをやっていて、
海ほたるでのロケ風景過去のゴジラ映画ポスターの展示、
オリジナルグッズやお菓子などが売られています。
1/60サイズのシン・ゴジラ像も記念写真のスポットになっているようです。


今回のゴジラのフォルムは「これぞ日本のゴジラビックリマークという感じの姿で
とても良かったと思いますが、庵野監督が作っているというのが
頭にあるせいか、何となく使徒襲来のようにも見えてしまいます。。
エヴァの無い世界に、最強の使徒が舞い降りてしまったような感じ。
そう思い始めると、色々なところがエヴァっぽく見えてしまって、
これホントに「ゴジラ映画はてなマークという気もしてきます。

自分自身は、全てのゴジラ映画を観ているわけじゃないので、
ゴジラに対して、それほど強い思い入れはありませんが、
今回の映画、根っからのゴジラファンという方はどう観たんでしょうはてなマーク
とても気になります。

それはそうと庵野監督。。「シン・ゴジラ」を作ったり、
ジブリで声優をやったりするのも良いと思いますが、
早く「エヴァンゲリオン新劇場版」の続きがみたいです。。
待たせすぎ(+_+) 。
















真のゴジラファンの方からは怒られるかもしれませんが、
個人的には、いまだに1954年の初代「ゴジラ」を超えるゴジラ映画って
無いように思えます。「シン・ゴジラ」はもしかしたら超えてくるかもと
期待してたんですが、全然足下にも及びませんね。

自分自身が1954年の初代「ゴジラ」を観たのは、
USゴジラよりも後、けっこう最近になってからなんですが、
今と比べたら特撮の技術もレベルが低いし、CGなんて無い時代だし、
映像も白黒ですが、ものすごい緊迫感と迫力で、
ストーリーも面白くて、心底感動したのを覚えています。
「これがゴジラか〜ビックリマークと思いました。

「シン・ゴジラ」は、個人的にはイマイチだったので、
オススメは出来ませんが、「シン・ゴジラ」をきっかけに
ゴジラにちょっと興味を持ったという方には、
1954年の初代「ゴジラ」も併せて観ることをオススメしたいです。
予告編だけでも面白さが分かるので、一番下に載せておきます。






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「シン・ゴジラ」予告編




「ゴジラ」(初代/1954年)予告編