日本では2015年8月に公開されたアメリカ映画
「ジュラシック・ワールド」を観ました
「ジュラシック・パーク」の4作目についての噂は
かなり前からありましたが、今さら感があると言うか、
80年代・90年代の大ヒット作にしがみついて、
十数年ぶりの続編を出したり、リメイクしたり、リブートしたりしている、
最近のハリウッドの姿勢があまり好きじゃ無いので、
この映画も正直あまり興味がありませんでした。
思った通り、ネット上の評価も賛否両論。。
ただ、劇場での興行成績では、ハリウッド映画として
4年ぶりに興行収入95億円を突破したり、
体験型の4DXで鑑賞した方々からは高い評価を得ていたりなど、
一定の評価を得ている事が分かったので、
ちょっと興味がわいてきて試してみました
恐竜の謎と優れた特性を体験し、至近距離でふれあうことができる
高級リゾート「ジュラシック・ワールド」。
このパークのマネージメントに意欲満々の野心家クレアの元へ2人の甥っ子、
16歳のザックと11歳のグレイが訪ねてくる。
フリーパスを渡された2人は、ジャイロスフィアという360度周りが見渡せる
アトラクションに乗って恐竜の間を回っていた。
しかしその時、あまりの凶暴さゆえに隔離状態で飼育されていた、
禁断の遺伝子組み換え大型恐竜「インドミナス・レックス」が逃亡し、
ジャングルの奥深くへと姿を消す。
それはパーク内のすべての生き物の命が危険にさらされていることを
意味していた・・・という感じの物語。
この映画は、「ジュラシック・パーク」の22年後を描いた続編ですが、
完全に管理され掌握されているかに見えたテーマパークで
思わぬトラブルが起こり、惨劇に発展するというストーリー展開は
1作目を彷彿とさせ、リブート的な印象も受けました。
1作目の時は、まだオープンする前のパークに何人かの人たちが
招待されるという設定でしたが、今回はすでにオープンし、
2万人以上の観光客がパーク内で楽しんでいるという状況。。
この状況で、過去3作のような事態が起こるとしたら、
一体どれほどの悲劇になるんだろう。。と思ったら、
どんどん期待が高まっていきました
そして、ついにトラブル発生。。
いよいよだと思った時はかなり興奮しました
ただ、残念な事に、自分の中での興奮や緊迫感はそこがMAXでした。。
CGの技術は格段にアップしており、迫力はもちろんありますが、
全体的な出来映えとしては、1作目に遠く及ばないですね。。
かなり緊迫しているはずの状況なのに、あまり緊迫感が感じられないし、
ドキッとさせられたり、ヒヤヒヤさせられたりというのが
ほとんどありませんでした
恐竜好きのお子様と一緒に観たりなど、シチュエーションによっては
それなりに楽しめる娯楽作にはなっていると思いますが、
「ジュラシック・パーク」や「ジョーズ」「激突」など、
過去のスピルバーグ監督作品でスリリングな体験をしてきた
大人からすると、かなり物足りないというのが正直なところです
2万人以上の来場客という、SFパニック映画としては
最高の舞台設定があるのに、ほとんどそれを活かせてない
という感じがします。
もちろん、それなりの惨事やパニックはありましたが、
意外とうまく避難出来て、事なきを得てしまっています。。
これが現実の出来事だったら、不幸中の幸いですから、
「良かった」と胸をなで下ろすところですが、映画ですからね～
「お子様から大人まで楽しめる映画にしたい」という製作側の思いも
あるのかもしれませんが、あの舞台に恐竜が放たれたんですから、
もっともっと惨劇や混乱があっても良かったんじゃないかなと思います。
プテラノドン（？）が来場客の上に飛来するシーンでは、
一瞬ヒッチコックの「鳥」を思い出して期待したんですが、
ほとんど、逃げ惑う人の上を飛んでいるだけという感じで、
とても残念でした。。。
パークの中で責任ある立場にいるはずのクレアが、
前代未聞の緊急事態に、管理センターを離れて
身内の子供を捜しに行ってしまうという展開にも不自然さを感じます。
もちろん、これがクレアという人なんでしょうけれども、
だとしたら、主要なキャラクターとして魅力に欠けるなと。。
最初にスピルバーグが、4作目の「ジュラシック・パーク」について
語ったのは2002年だそうですが、実際に完成するまでの
長い長い年月の間には、「軍が恐竜と人間の遺伝子を掛けあわせた
兵士を作り上げる」という脚本も存在していたようです。
実際にそれが映画になって面白いかどうかは分かりませんが、
1作目の劣化版の様な映画になってしまうくらいだったら、
そのくらい飛躍していた方が、もしかしたら面白かったかもしれませんね。
2018年には、本作の続編が公開される予定みたいですが、
今回の4作目を観る限りでは、全然心が動かされないですね～。。
途中でも書きましたが、ショッキングな描写や残虐な描写を
極力行わないように配慮されているので、幅広い年代のより多くの人が
安心して楽しめるような内容にはなっています
そういう意味では、家族みんなで気軽に楽しめる良作だと思います。
ただ、よりスリリングな体験を期待する方で、
過去のシリーズを未体験だと言う方には、本作ではなく
「ジュラシック・パーク」の1作目を強くオススメしたいです
「ジュラシック・ワールド」予告編
「ジュラシック・ワールド」を観ました
「ジュラシック・パーク」の4作目についての噂は
かなり前からありましたが、今さら感があると言うか、
80年代・90年代の大ヒット作にしがみついて、
十数年ぶりの続編を出したり、リメイクしたり、リブートしたりしている、
最近のハリウッドの姿勢があまり好きじゃ無いので、
この映画も正直あまり興味がありませんでした。
思った通り、ネット上の評価も賛否両論。。
ただ、劇場での興行成績では、ハリウッド映画として
4年ぶりに興行収入95億円を突破したり、
体験型の4DXで鑑賞した方々からは高い評価を得ていたりなど、
一定の評価を得ている事が分かったので、
ちょっと興味がわいてきて試してみました
恐竜の謎と優れた特性を体験し、至近距離でふれあうことができる
高級リゾート「ジュラシック・ワールド」。
このパークのマネージメントに意欲満々の野心家クレアの元へ2人の甥っ子、
16歳のザックと11歳のグレイが訪ねてくる。
フリーパスを渡された2人は、ジャイロスフィアという360度周りが見渡せる
アトラクションに乗って恐竜の間を回っていた。
しかしその時、あまりの凶暴さゆえに隔離状態で飼育されていた、
禁断の遺伝子組み換え大型恐竜「インドミナス・レックス」が逃亡し、
ジャングルの奥深くへと姿を消す。
それはパーク内のすべての生き物の命が危険にさらされていることを
意味していた・・・という感じの物語。
この映画は、「ジュラシック・パーク」の22年後を描いた続編ですが、
完全に管理され掌握されているかに見えたテーマパークで
思わぬトラブルが起こり、惨劇に発展するというストーリー展開は
1作目を彷彿とさせ、リブート的な印象も受けました。
1作目の時は、まだオープンする前のパークに何人かの人たちが
招待されるという設定でしたが、今回はすでにオープンし、
2万人以上の観光客がパーク内で楽しんでいるという状況。。
この状況で、過去3作のような事態が起こるとしたら、
一体どれほどの悲劇になるんだろう。。と思ったら、
どんどん期待が高まっていきました
そして、ついにトラブル発生。。
いよいよだと思った時はかなり興奮しました
ただ、残念な事に、自分の中での興奮や緊迫感はそこがMAXでした。。
CGの技術は格段にアップしており、迫力はもちろんありますが、
全体的な出来映えとしては、1作目に遠く及ばないですね。。
かなり緊迫しているはずの状況なのに、あまり緊迫感が感じられないし、
ドキッとさせられたり、ヒヤヒヤさせられたりというのが
ほとんどありませんでした
恐竜好きのお子様と一緒に観たりなど、シチュエーションによっては
それなりに楽しめる娯楽作にはなっていると思いますが、
「ジュラシック・パーク」や「ジョーズ」「激突」など、
過去のスピルバーグ監督作品でスリリングな体験をしてきた
大人からすると、かなり物足りないというのが正直なところです
2万人以上の来場客という、SFパニック映画としては
最高の舞台設定があるのに、ほとんどそれを活かせてない
という感じがします。
もちろん、それなりの惨事やパニックはありましたが、
意外とうまく避難出来て、事なきを得てしまっています。。
これが現実の出来事だったら、不幸中の幸いですから、
「良かった」と胸をなで下ろすところですが、映画ですからね～
「お子様から大人まで楽しめる映画にしたい」という製作側の思いも
あるのかもしれませんが、あの舞台に恐竜が放たれたんですから、
もっともっと惨劇や混乱があっても良かったんじゃないかなと思います。
プテラノドン（？）が来場客の上に飛来するシーンでは、
一瞬ヒッチコックの「鳥」を思い出して期待したんですが、
ほとんど、逃げ惑う人の上を飛んでいるだけという感じで、
とても残念でした。。。
パークの中で責任ある立場にいるはずのクレアが、
前代未聞の緊急事態に、管理センターを離れて
身内の子供を捜しに行ってしまうという展開にも不自然さを感じます。
もちろん、これがクレアという人なんでしょうけれども、
だとしたら、主要なキャラクターとして魅力に欠けるなと。。
最初にスピルバーグが、4作目の「ジュラシック・パーク」について
語ったのは2002年だそうですが、実際に完成するまでの
長い長い年月の間には、「軍が恐竜と人間の遺伝子を掛けあわせた
兵士を作り上げる」という脚本も存在していたようです。
実際にそれが映画になって面白いかどうかは分かりませんが、
1作目の劣化版の様な映画になってしまうくらいだったら、
そのくらい飛躍していた方が、もしかしたら面白かったかもしれませんね。
2018年には、本作の続編が公開される予定みたいですが、
今回の4作目を観る限りでは、全然心が動かされないですね～。。
途中でも書きましたが、ショッキングな描写や残虐な描写を
極力行わないように配慮されているので、幅広い年代のより多くの人が
安心して楽しめるような内容にはなっています
そういう意味では、家族みんなで気軽に楽しめる良作だと思います。
ただ、よりスリリングな体験を期待する方で、
過去のシリーズを未体験だと言う方には、本作ではなく
「ジュラシック・パーク」の1作目を強くオススメしたいです
「ジュラシック・ワールド」予告編
