日本では2015年9月に公開されたアメリカ映画
「Dearダニー 君へのうた」を観ました!!

ネット上の評価は中程度。
そもそも、評価やレビューをしている人も少なめですが、
ジョン・レノンにまつわる知られざる実話をもとに作られた
映画という事で、気になったので借りてみましたグッド!

批評家からは、内容以上にアル・パチーノをはじめとする
ベテラン俳優陣の演技が高く評価されているようで、
アル・パチーノの心を打つ名演とベテラン俳優陣
脇を固めているおかげで、観客に感動を届けるために必要な
予測可能かつ強引な展開を何とか鑑賞に堪えうるものにしている。」

などと評価されています。

残念ながら受賞には至らなかったようですが、
第73回ゴールデングローブ賞
でも、アル・パチーノ
主演男優賞にノミネートされていました。



















ジョン・レノン新人ミュージシャン宛てに書いた励ましの手紙が、
数十年後に本人に届いたという実話をもとに作られた作品。

スターとしての絶頂期を過ぎ、もう何年も新曲を書いていないダニー
往年のヒット曲さえ歌っていればハデな生活は続けられたが、
どこか空しかった。。
そんなダニーに、43年遅れでジョン・レノンからの手紙が届く。

「もし、あの頃この手紙を読んでいたら・・」悔しく思いつつも、
手紙に書かれたジョンの言葉で自らを見つめ直したダニーは、
ツアーをキャンセルし、顔を見た事もない息子に会うため
旅立つのだった・・・という感じの物語。



















この作品は「観る人を選ぶ映画」だなと思いました。
ジョン・レノンに対して、思い入れや一定の知識がある方で、
この映画のもとになった、奇跡的な実話に感動出来る方なら
きっとこの映画も楽しめると思います
グッド!
逆にそれが無ければ、この映画の主人公がどうして手紙一枚で
あんなにも生き方を変えるのか理解出来ないと思います。

確かに映画自体は、ミニシアター系の味わい深さはありつつも
若干物足りなさを感じますが、ジョン・レノンにまつわる
このエピソードを知ることが出来たというだけで、
自分自身にとっては観たかいのある映画でしたキラキラ

ジョン・レノンは生前、自身の私生活を絶え間なくビデオに
記録していたようで、その膨大なフィルムを編集して作られた
ドキュメンタリー映画に「イマジン」という作品があります。
本作を観て、その「イマジン」の中でジョン・レノンが、
自宅の庭に侵入していた熱狂的なファンの男性と語り合い、
温かく迎え入れて一緒に食事をしていた事を思い出しましたひらめき電球

この映画の中でジョン・レノンは、若く無名だったダニー
インタビュー記事を読んで、彼に手紙を書きます。
“誰に対しても”ってわけじゃ無かったのかもしれませんが、
フランクで温かみのある一面を持った人物だったんだなというのを
改めて感じる事が出来、とても感動しましたキラキラ
ジョン・レノンに対する思い入れも深まった気がします。

そういう意味で、この映画を観て本当に良かったと思いますグッド!
















1971年、21歳の時に、スティーブ・ティルストン(映画ではダニー)は
雑誌「ジグザグ」のインタビューを受けますが、その記事を
ビートルズを解散したばかりのジョン・レノンが読みます。

インタビューの中で、「成功や富が自分の作曲をダメにしてしまう
のではないか」
と語ったスティーブ・ティルストンに対して、
ジョン・レノン
「心で感じるものは変わらないから
裕福になることを恐れる必要はない」

彼を元気づける直筆の手紙を、自身と妻のオノ・ヨーコ
署名入りで送ったのでした。

ところが、手紙はティルストンのもとには届かず、コレクターの間で
売買されていたのですが、34年後になって奇跡的に本人の元に届きます。
60歳になったティルストン「手紙にはレノンの自宅の電話番号も
書かれていたのに、本当に悔しい。」
と語っていますが、
相手が相手だけに、悔やんでも悔やみきれないでしょうね~。。汗
そして、売買されていた事に怒る気持ちもよく分かります。。


この驚くべき事実を知った、ダン・フォーゲルマン監督は、

「もし彼がこの手紙を受け取り、レノンに連絡を取っていたら
彼の人生はどう変わっていただろう。」
「もしも彼が、名声と富を手に入れて、しかもとても不幸だったら?」


という想像を膨らまし、そこから生まれたのが
この映画の物語
なんだそうです。
映画の冒頭で表示されるテロップ「真実に少しだけ基づいた物語」
意味がようやく分かりました。

















ジョン・レノンの楽曲のオリジナルマスターを
映像作品で使用することは、かなりハードルが高いそうですが、
この映画は「レノン財団」の特別な許可を得ることが出来たため、
ジョン・レノンの数々の名曲が効果的に使用されていますグッド!

実在のティルストン同様、「もっと早く届いていれば。。
当時受けとっていたら絶対に電話したし話していた。
人生が変わっていた。」
と悔やむダニー

60歳を超えてから自分を見つめ直していく主人公と、
それほどまでに人を動かすジョン・レノンという存在の魅力に
どっぷりと浸り感動する事が出来る、ファン必見の作品です
グッド!

ジョン・レノンビートルズが大好きという方は、
ぜひ試してみて下さい!!








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「Dearダニー 君へのうた」予告編