2012年5月公開のアニメーション映画
「虹色ほたる-永遠の夏休み-」をみました!!

いつもは入念に評価をチェックしてからレンタルするんですが、
この映画は、珍しくDVDジャケットのイメージ
何となく借りてしまいました。。
ネット上の評価は、サイトによって若干バラつきがありますが、
Amazonでは特に評価点が高く、好意的なレビューが目立ちます。

原作は、作者の川口雅幸氏自身の個人サイトで連載していた小説で、
投票サイトで上位になった事から2006年に出版化が決定、
2012年にアニメーション映画化されました。
監督は「ONE PIECE 」のシリーズディレクターや、
「劇場版ONE PIECE 」の監督もされている宇田鋼之介監督です。













1年前に父親を亡くした小学6年生のユウタは、
夏休みに父親とカブトムシをとりにきたダムのある山奥へ出かける。
ふとしたはずみで足を滑らせ転倒したユウタは意識を失い、
目を覚ますと、そこにはダムに沈む前の村があった。。
なんとユウタは、30年以上前にタイムスリップしていたのだった。

過去の世界なのに、なぜかユウタを従兄弟と呼ぶ少女さえ子や、
同い年の少年ケンゾーと出会ったユウタは、
そこで1カ月以上の時間を過ごすことになるのだが・・・
という感じの物語。















最初にチラ見した時には、線の太いラフな作画タッチ
好きになれないような気がしましたが、
ちゃんと観始めたら全く気にならなくなりました。
時々、「え?」って思うくらいラフなラインなんですが、
その温かみのあるタッチが、1977年(昭和52年)という
ノスタルジックな舞台設定にはピッタリで、
とても効果的に、作品の世界を描き出しているように思えます。

ストーリーも意外性があって、期待してた以上に楽しめましたキラキラ
時間軸が若干分かりづらかったり、少々出来すぎた展開とも
思えなくはないですが、あんまり細かい事を気にせずに、
素直に受け止めれば、ピュアな感動を味わえる作品ですグッド!

謎のタイムスリップをしているにもかかわらず、
必ず元の時代の元の時間に戻れるという事が確約されていて、
主人公が安心して過去を楽しむ辺りが新鮮ですねw
タイムパラドックスなど気にせずに、普通に過去の人々と
生活していくところは、ファンタジーならではの気楽さです(笑)

突っ込みどころが満載なように見えて、
意外と設定がしっかりしているこの作品、
個人的には、とても良い映画だと思いましたグッド!
最近、好みの分かれる作品ばかり観ていますが、
この映画は、誰にでも安心してオススメ出来そうな気がします。












物語は、のどかな昭和の山村を舞台に、穏やかに
淡々と進んで行きますが、父親を失ったユウタと、
大好きだったお兄ちゃんを亡くしたさえ子の意外な関係性が
明らかになった辺りから、少しずつドラマチックになっていきます。

愛する家族を失ったユウタさえ子
そして、住み慣れた村がダムに沈むことになり、
故郷を永遠に失うことが決まっている人々
引っ越しで離ればなれになっていく友達や、今年限りで失われてしまう
伝統行事などなど。。この映画の中では様々なカタチの喪失感
たくさん描かれていますが、そういう現実を淡々と受け止めて、
穏やかに生きて行こうとする村人達の姿は印象的で、
観ていて何となくホッしたり、素朴な力強さを感じたりしますねキラキラ

悲劇の瞬間から時間が止まりっぱなしで、
前に進むことが出来なかったさえ子ユウタは、
お互いが出会った事で、過去の出来事と向き合い始め
少しずつ自分の時間を動かし始めますが、
そのプロセスは痛々しくも感動的で、この映画の見所の一つですグッド!













少々出来すぎた展開があると書きましたが、
あくまでもファンタジーなので、奇跡的な展開だったとしても、
悪いとは思わないですw
ラストはかなりストレートですが、素直に良かったと思えるし、
観終わった後も、心地よい余韻が残りますキラキラ

小さなお子様のいる方は、子供に見せる映画を選ぶのにも
気を使われると思いますが、この映画は怖いシーンや
際どいシーンもなく、家族で安心して楽しめる作品だと思いますグッド!

絵のタッチに好き嫌いはあるかもですが、内容的には
久々に手放しでオススメ出来る作品だと思いますグッド!







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「虹色ほたる-永遠の夏休み-」予告編