2011年4月公開のアメリカ映画
「デタッチメント 優しい無関心」をみました!!
日本では劇場未公開の作品です。

ネット上で好意的なレビューが非常に多かったことと、
テーマが面白そうだったので借りてみましたグッド!

2011年にトライベッカ映画祭で初上映されたほか、
第24回東京国際映画祭にも参加しています。












荒廃した高校の臨時教師として赴任したヘンリー

“生徒からなめられる教師” “教育に無関心あるいは過干渉な親”
そして“教員たちのストレス”といった学校の問題を
目の当たりにしながらも、初めのうちは生徒や他の教師たちと
距離を置いていたヘンリーだったが、
いつしか彼らの人生に深く関わるようになっていく。

ある日、売春を行う少女エリカと出会い、
ヘンリー自身にも変化が出始めるのだが・・・
という感じの物語。













荒れた高校を舞台に、教師や生徒の心の闇を描いた作品です。
教育現場の様々な問題に、真正面から向き合った作品で、
露骨な表現や生々しい描写も非常に多いので、
疲れた時に観るとダメージを受けるかも。
精神的に余裕のある時に観るのがオススメですグッド!

万人受けする映画ではなく、観る人を選ぶ作品だと思いますが、
個人的には、とても優れた作品だと思いましたアップ

荒れた高校に赴任した教師という設定を聞くと、何となく
「ROOKIES(ルーキーズ)」「金八先生」のように
情熱に溢れた教師が、生徒たちを立ち直らせていくような
イメージを持ってしまいますが、この映画の場合は、
生徒以上に、教師たちの持つ闇にスポットが当てられていて、
そこが他の作品と違うところです。

主人公の臨時教師・ヘンリーも、深い心の傷と激しいトラウマ
悩まされながら、生活のために教師の仕事をしているという感じで、
最初は生徒と距離を置き、ドライな対応を貫こうとしますが、
同じ闇を持つ生徒たちや、売春をしていた少女エリカと出会う中で、
少しずつ変化し、不思議な絆が生まれていきます。











とても重い内容で、滅入ってしまうような展開も多く、
おまけに地味で淡々とした作品なので、下手をすると
間延びしてしまいそうな感じですが、この映画は映像的な面白さで
その辺りをカバーしている
ので、最後まで飽きずに観れましたグッド!

主人公のヘンリーが事情聴取で語っているようなシーンが
時折挿入されたり、黒板にひとりでに描かれるイラストや、
8ミリで撮影したような映像、幼い頃のヘンリー
トラウマとなっている出来事等々をうまくちりばめています。
何でもないシーンなのに、ビジュアル表現だけは
とても変化に富んでいたりして

その辺りのギャップが、観ていてとても面白いですグッド!

主人公の教師・ヘンリーを演じたのは、「戦場のピアニスト」
アカデミー主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディですが、
深い憂いと優しさが入り交じったような表情と雰囲気は、
今回の役柄にピッタリで、どのサイトを見ても絶賛されています。











観終わってから、色々な映画関係サイトを見てみましたが、
事前に調べて知っていた以上に、高い評価を得ている
作品であることが分かりました。


誰もが多少なりとも持っているであろう、心の傷や闇の部分を、
包み隠さずストレートに描いているところが、
多くの人の共感を呼び、評価につながっているのかもしれません。

「告白」「リリイ・シュシュのすべて」「先生を流産させる会」
などの邦画を観れば、この映画で描かれているような現実は
身近なところにも存在する
事がよく分かります。
学校に通うお子様がいる方や、学校で色々な問題に直面している
中高生には観ておいて損のない作品だと思います。

この映画は、何らかの解決策を提示してくれるわけではないので、
スッキリとした気持ちにはなれませんが、とても見応えのある良作ですグッド!





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日本未公開のため、国内でのレイティング(年齢制限)は設定されていません。
米国内においてNR (Not "Officially" Rated)という評価であったため、
中高生にもオススメしましたが、非常に過激な描写も含まれているため、
視聴については、各自または保護者の責任でお願いいたします。
米国内での評価について、詳細は下記リンク先をご覧下さい。
<ここをクリック>

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「デタッチメント 優しい無関心」予告編