2010年公開のブラジル映画で、先日紹介した
「エリート・スクワッド」の続編にあたる作品
「エリート・スクワッド ~ブラジル特殊部隊BOPE~」をみました!!

一作目はベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した作品で、
ミリタリーアクションの傑作と言える作品ですが、
この手の映画の続編はガッカリさせられることが多いので、
一作目を観終わった時点で、二作目を観る気はゼロでした。

ただ、他の方のレビューを見たところ、
「この映画は2作セットで観た方がいい!!と言っている方が
多かったので、その言葉に興味を持ち観始めた感じです。





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舞台は南米一の犯罪都市リオデジャネイロ。
この街では毎日スラムを根城にするギャングと
軍警察との攻防が繰り広げられていた。

刑務所暴動事件の失態を受け、リオデジャネイロ特殊警察作戦部隊
から保安局へと左遷
されたナシメント大佐は、
タンキ地区の警察署から盗まれた銃の行方を追っていた。

そんな中、盗まれた武器はタンキ地区のスラムのギャングが
持っている
というタレコミが入る。
ナシメント大佐はかつて部隊に所属していた時の部下だった
アンドレ・マチアス大尉と共にタンキ地区の掃討作戦を
開始するのだが・・・という感じの物語。







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ブラジル特殊部隊BOPE(ボッピ)とは何か?というところから、
その活躍までを描いた一作目は、ドンパチのシーンが多く、
スラムを舞台にしたアクション映画という感じでしたが、
今作では、犯罪組織の黒幕を暴き出すストーリーがメインとなり、
アクション映画と言うよりはサスペンス映画と言った方が
良さそうな内容でした。

一作目で描かれた警察の腐敗も酷いと感じましたが、
それはほんの氷山の一角で、その根は計り知れないほど深く、
警察組織の中枢から政界まで広がる、巨大な闇の「システム」
であることが次第に明かされていきます。


おそらく製作者が本当に訴えたかった内容は、
この二作目だったんじゃないでしょうか?

ただいきなり語っても伝わらないので、序章として
一作目があるという、そんな印象を受けました。

個人的には、様々な人間模様が描かれた二作目の方が、
内容に深みがあって見応えがあると感じました。
一作目を超えた面白さですグッド!


確かに、この映画は二作品セットで観るべきですね。
一作目だけを観ていた時よりも、このシリーズの
魅力が理解出来た気がしますグッド!







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「現実との類似に関わらず、この物語はフィクションです。」
映画の冒頭に入る、ちょっと変わったこの字幕は、
とても意味深で、「ノンフィクション」と言われるよりも、
生々しく現実味があると感じました。

製作関係者の身を守るための注釈なんでしょうか??

あるサイトでは「フィクションとノンフィクションの狭間で描かれた作品」
と紹介されていましたが、色々調べてみると、
この映画で描かれたようなリオの現実は確かに存在するようで、
単なる空想物語ではないことが分かります。


産経ニュースこちらの記事などは、映画の世界さながらで、
本当にこんな危険な街でオリンピックを開催していいの??
と心配になってきます。。

日本の警察や政治家も、腐ってるとは思いますが、
リオと比べれば可愛いもんですね。
もちろん、これはブラジルの一面であって、
平和で穏やかな日常や、良い面も沢山あるとは思いますが。。







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ラストは暗闇しかないと思っていたんですが、
かすかな明るさを感じられたのが救いでした。


一作目と比べると、少し内容は複雑になりますが、
とても分かりやすく描かれているので、
こんがらがったりすることはありませんでした。


二作合わせると4時間近くになってしまいますが、
それでもこの映画は観る価値ありだと思います。
アクション好きの人よりは、リアルなサスペンス
好きな人にオススメしたい作品ですグッド!











「エリート・スクワッド ~ブラジル特殊部隊BOPE~」予告編