当初は多くの方が"いびきをかく人に
多い病気で、今もほとんどがそうですが
睡眠中に何回も呼吸が止まってしまうため
熟睡できないため日中に眠気をもよおす"
といった程度の理解だったのではないかと思います。
もちろんそれも正しい認識なのですが、
もっと重要なのは、
睡眠時無呼吸症候群は
高血圧症、脳卒中、狭心症、心筋梗塞など
循環器病と密接な関係があることなのです。
例えば、米国で18年間にわたり経過を調べた研究では、
無呼吸低呼吸指数が5以上の
睡眠呼吸障害があるだけで、
心血管系疾患(循環器病)による
死亡リスクが5.2倍に高まることがわかっています。
こうした考え方が確立されてきたのは
最近のことで、今や睡眠時無呼吸症候群は
循環器病と言っても過言ではないほど、
循環器病の分野で盛んに診療と研究が
行われるようになってきました。
個々の疾患によって細かな状態は異なりますが、
睡眠時無呼吸症候群によって
もたらされる交感神経活動の亢進(こうしん)
(自律神経の緊張状態)が、
種々の循環器病の下地の一つに
なっている可能性が指摘されています。
つまり、無呼吸によって
血液中の酸素濃度が下がり
「低酸素血症」が生じて、
心拍数や血圧が上昇します。
血液中の酸素濃度は
「動脈血酸素飽和度」(SpO2)という
指標で表されますが、
正常では96%以上なのに
無呼吸時には簡単に90%以下に低下します。
最近使われているオキシメーターで
測定する数値です
驚くべきことに、これは"呼吸不全"
になった時と同じで、
通常は酸素吸入を必要とする状態なのです。
体にとって非常事態
ですから、当然心臓は反応し、
心拍数を上げて体中に
十分な酸素を供給しようとします。
その結果、血圧も上がります。
言い換えれば、
日中に運動をしている時と
同じような負担が心臓にかかるのです。
こうした非常事態が、毎晩、
1時間に何回も、そして何年も繰り返されるわけですから、
心臓に蓄積する負担は計り知れません。
こうして交感神経の緊張状態が続き、
種々の循環器病の発症や
悪化に一役も二役も買っているのです。
まさに"寝ている間に
病気はつくられる"のです。
夢パワー案内人のmy Pick
<


