俺には根性もなければ気力もない

感情がないといってもいいほど

 



彼氏『なぁ・・いいだろ?』

gulf『嫌っていわれてもするだろ』

彼氏『まあな』

gulf『ちょっと・・・いきなり!!うっ』

 

いつも強引

場所関係なくただ自分の欲求のためだけに俺を抱く彼に俺は心を壊されていく

 

次の日

重い腰を起こし今日の会議の資料を見ながら歩いていた

『はぁ・・・・』

昨日のが体に影響しているのは分かっているがここまではない違和感と倦怠感

俺は何をしているんだろうか

資料を見つめていると視界が滲んだ

『・・・・』

 



オフィスに入ると同僚たちがざわざわと騒いでいた

mild『おはよう』

gulf『なんかあった?』

同僚のmildの話によると来月赴任してくる部長が鬼の部長といわれるほど厳しい人で

使えない人は次々とクビにするという敏腕部長

冷酷で的確なことしか言わない

彼が赴任すると必ずそこの部署は成績が良いという

同僚『gulf、おまえいうなよ?俺たちが仕事押し付けてること。言ったらただですまないからな!』

gulf『・・・・・』

 

仕事を押し付けられるのは慣れていた

その分スキルアップにつながると思い何でもしてきた

 

課長『待ってください!!困ります!部長!!!』

Mew『失礼』

颯爽とオフィスに入ってきた彼に皆は釘付けになった

俺は興味がなかったため一人デスクワークをしていた

 

がやがやとうるさい音を聞くのが嫌で耳栓をして仕事をしていた

mildが肩をたたいてきた

振り返るとジェスチャーで腕時計を指す

資料をまとめて会議室へ

いつもの俺のルーティン

変えるつもりもない

俺はあんな奴に指図されたくない

 

数週間後

 

彼の素性が分かってきた

冷静沈着

口を開けば暴言

的確な指示

使えないといわれて辞めた同僚は10人

その分仕事が効率よく回るようになった

でも相変わらず俺に仕事を押し付けるのは変わらなかった



そんなある日

同僚『資料なくした!!やばい!!』

mild『さっき持ってなかった?』

同僚『やっちまった!!シュレッダーした!!』

mild『はぁ????会議まであと30分だよ?』

Mew『騒がしいな・・・○○会議資料は?』

同僚『それが・・・・』

Mew『さっさと出せ』

同僚『ここに』

余りにも鬼の形相をしていた

Mewにびびり正直に答えてしまった

同僚

mildもタジタジ

Mew『・・・・どうするんだ・・』

俺はすかさず同僚にファイルとUSBを渡す

同僚『さっさと出せよ!ふざけんな!』

ガバッと取られた拍子に指を切った

gulf『・・・・・』

すぐにハンカチで拭う

周りにバレないように


Mew『まて』

同僚『先方待たせてはいけないので会議室へ』

Mew『gulf・・・お前も来い』

同僚『こいつは関係ないです!何もできない資料係な奴です!さぁ!部長』

俺はいつものことだと思い

席に戻りまたパソコンに向かう

Mew『・・・・・・』

gulf『・・・・・』

 

みな俺と部長を見ていた

何も言わないでただ立っているMew

気にも留めないで仕事をする俺

 

mild『部長お時間です・・・・』

Mewはため息をついてその場から離れる

 

口々にみなよく黙っていられるとうるさかった

 

それから部長は何かにつけて俺を呼んだ

実務に雑用に資料整頓‥・・

特に会話をしなく無言の日々が続いた

でも部長はなにかする度に頬を撫でてくれた

優しい顔を俺だけに見せてくれた

その度に俺は部長に惹かれていった


Gulf『 寝れてない??』

Mew『 ん…………』


一日一緒にいても会話はこれぐらい


でも伝わる

あなたは俺を愛してくれてる

伝えたい

俺はあなたを愛してしまった


Gulf『 部長…………お話が』

Mew『 …………』



全てを打ち明けることにした

俺は部長の目が見れなかった

だんだん言葉も震えるようになりいつしか溢れ出る悲痛の叫びになっていた


Gulf『 はぁ……はぁ……はぁ……』


肩で息をする俺をMewは抱きしめてくれた

そしてずっとずっとそばにいてくれた


自分に彼がいるのに部長をMewを愛してしまった



Mewは取引先との仕事をするといいそのまま直帰すると連絡があった

俺は帰宅の準備をして戸締りをしようとした時突然後ろから抱きしめられた


gulf『うわっ!!!!』

彼氏『よぉ』


背筋が凍る

寒気がする

震えが止まらなかった


彼氏『そんなにうれしいのかよ』


勘違い野郎

無言でいると無造作に脱がせられた


彼氏『相変わらずきれいだよな』


足を撫でられいやらしく見てくる

そしてまた無理やりされた


gulf『うっ・・・・・・』


苦痛でしかない行為に情けなくなり涙が流れた

机に必死にしがみついてただ終わるのを待つ俺


ガチャ

ドアが開いた


Mew『gulf・・・・?』


Mewの声がした

俺は見られたくなくて咄嗟に


gulf『くるな・・・・・!!!』


と拒んだ

こんなことされていて俺を愛してなどくれない

逃げたい……でも……

顔を上げてしまった俺は頭を押さえつけられた


彼氏は見せつけるように腰を振る

Mewは近づいてきてそれから俺の記憶はなくなった

 

気が付いた時には知らない天井だった

あちこち痛む体を起こし周りを見た

タオルケットを肩にかけバルコニーへいく

風が心地よかった

そっと抱きしめられた

 

びくっ!!!

 

Mew『怖いか・・・・』

 

顔だけ振り向く

そして横に首を振る

 

ぎゅ・・・・・

抱きしめられその腕をつかむ

その腕に顔を付ける

 

何も言わない

何も聞かない

 

俺たちはただそうしていた

 

gulf『くしゅん!』

Mew『入るか』

 

ベッドに移動してからもやさしいMew

見つめる目は俺だけのものでそして

愛してくれてるのが伝わった

そして俺は目を閉じた

触れるだけのキスからだんだん激しくお互い求めあった

脱がされた服から見える肌

Mew『肌が白いな』

そう言いながら撫でるMewに俺目線を外す

Mewは頬に触れ目線を上げる

息がかかる距離に近づきこういう


Mew『 拗ねたのか?どうした?』


寂しそうでそして孤独を感じる

Mewの顔に触れる


gulf『俺を愛してくれるなら全てを捧げたい・・・

死ねといわれれば死ぬ・・・あなたのすべてになれるならなにも怖くない』


俺はMewにキスをした

止めることのできないキス

俺は心が蘇った感覚に襲われ震えた

彼はそのたび優しく体を撫で快楽へ導いてくれる

彼に触れられるすべての場所が熱を帯びてそのたび俺は喘いだ


gulf『ん・・・んはぁ・・』

反応すればするほど彼はさらに刺激をする


gulf『ダメ…もう・・・』

そうして俺たちは朝まで一緒に溺れた

幸せな時間


俺にも幸せが来るのだとそう思う時間

 

目を覚ますと彼がいなかった

でもぬくもりがまだ残っていた

傍には彼が脱いだシャツがある

 

ゆっくり立ち上がり彼のシャツを着て探すとキッチンにいた

彼は上半身裸で料理をしていた

とてもご機嫌なのが分かった

そっと背中に手をおく

彼の背中や肩にはひっかいた傷が生々しく残っていた

 

あ・・・・おれか・・・

 

Mew『痛いからさわるなよ?』

顔だけ振り向いてクスっと笑う姿に胸が高鳴る

顔が赤くなっているのが自分でもわかり隠すように背中に抱き着く

 

gulf『おなかすいた・・・・まだ?』

彼を抱きしめる腕を撫でながら彼は料理をする

Mew『もう出来上がるからまって?』

gulf『はぁい』

 

でも離れない俺に彼は何も言わない

Mew『うごきますよぉ?』

gulf『はぁい』

 

俺たちはこの関係を

ちゃんと言葉にしないといけないとわかっている

でもそれはまた別のお話☺



Mew:『(´-ω-`)))コックリコックリ。。』
Gulf:(寝ちゃうの?キスしたいな…………)

end