今日から12月突入!
いきなりさーーーむーーーい1日となりそうですので、みなさまあたたかくしてお過ごしくださいね

さて、今日ご紹介の本はコチラ~♪
私的ブランド論―ルイ・ヴィトンと出会って/秦 郷次郎

¥1,680
Amazon.co.jp
元ルイ・ヴィトン ジャパン、LVJグループの代表取締役社長・秦郷次郎氏の著作。
本書には秦氏のルイ・ヴィトンとの出会いから日本にそれを広めていった過程や成功し続けているルイ・ヴィトン ジャパンの歴史が、秦氏からの目線で描かれています。
…実は、「ブランド物好きそう」と言われたこともありますですが、
ブランド物にはいっさい興味のない私。

百貨店の1階はいつも素通りです。

だって、日本人のブランド好きな人で、本当の意味でそのブランドを愛してる人ってどれだけいるんだろー?と疑問に思ってしまうから。
ちゃんとそのブランドの製品としてのこだわりや世界観や歴史を愛しているのであればいいけれど、
そうでなくてロゴを見せびらかすためにたかーいお金を払う気は、私は一切ありませぬ


けどそんな私がこの本を手に取ったのは、「ブランド論」。
これを知りたかったから。
まだまだ小さいながらも一応Knock on the DOORもひとつの"ブランド"です。
"ブランド"の大大大先輩であるルイ・ヴィトン様の「ブランド論」とあればそれはやっぱり興味ありありなわけです

さて、前置きが長くなりましたが。
本書ではルイ・ヴィトンというブランドの歴史や、「自らを語らず」という企業文化、それらを守りつつも日本の文化に適した形で販売・広告するための工夫などが書かれており、とーっても勉強になり面白かったです

本書のなかでもとりわけ私の印象に強く残ったのは「9.9」というキーワードについて。
これは94年当時の資生堂の社長がパリ郊外にあるルイ・ヴィトンの工場をみたときのコメントで
「ものの価値というのは、100メートルを10秒で走っている人と9秒9で走っている人は、0.1秒しか違わない。だけど、その0.1秒で1位とか2位とかになるわけで、最後のわずかなところで非常に増大するのだ」
と述べていたそうです。
これを受けての筆者の考えが、以下の文です。
ちょっと長くなりますが、引用しますね。
「…0.1秒にこだわる気持ちがあるかどうかというメンタリティーが、ブランドビジネスではたいへん重要になってくるのです。(中略)
世の中に完璧というものは存在しえないと思います。完璧な人間などいないし、完璧な商品もありえないのです。しかし、完璧なものへ近づく努力をすること、これはとても大事なことです。
100メートル奏者が最後のコンマ1秒にこだわって必死の努力をするように、ブランドも完璧な商品とサービスを目指して、最後のコンマ1秒を縮めることに執念を持つということ。こうした努力をしないということは、リアル・ブランドとなることを諦めることを意味するのです。」
完璧じゃなくていい。
だけど完璧を目指す気持ちは持ち続ける。
モノづくりをしている身からすると、これは非常に大切なことだとわかります。
その一方で、これがとても難しいことだとも思います。
だけどまぁ、難しいからこそやりがいもあるわけで。

自分の"最高"を目指して、もっともっとイイモノをつくっていきたいなぁと改めて感じたのでした

さあ今日もスペシャルハッピーでいきましょーう

