と思うが、TOYOTAのF1撤退。
この撤退って日本からみたF1への価値観が見出せなかった結果かな?
と思う。
もともとはヨーロッパから始まった車遊び・・と言うとCARマニアやF1マニア、レースマニアから批判を受けるかも知れないが私が思うにF1って高尚な『大人の遊び』なんです。
「アイツより早い車を作ろう!!」
「あそこよりいい車を作ろう!!」
「アイツには絶対負けない!!」
って言う紳士の無邪気な遊び心がレースを熱くしてきたって歴史があると思う。
そこには利益や商売を度返しして、良い意味でのプライドの為や自己満足のためのレースがあったと思う。
し、それを楽しんだ者(フェラーリやロータスなど)が後に商売に繋がっていると思う。
でも日本の企業は「出たら勝つ!!勝つために出る!!売るために出る!!」って意識が強すぎたように思う。
アイツよりとか俺のためにって訳ではなく、利益優先って感じで。
利益を尊重すると遊びなんて出来ないんですよね。
アイツに勝ったって満足の為にとか、自己満のためにじゃなきゃ、こんな壮大なゲーム(遊び)は楽しめません。
BSも2010年に撤退。
まあこれはワンメイクってこともあるだろう。
例えば日本でもシェアを伸ばしているハンコックなどが進出の兆しがあればシェア争い上、撤退は出来ないはず。
これはF1がタイヤをワンメイクにするといった政策上仕方ないことかも知れないが。
さて、日本企業からの参戦が無くなったF1。
でもこれからも粛々と年月を重ねて行く。
70年代中盤から80年代中盤。
フォードコスワースDFVという市販エンジンが活躍した時代があった。
車体はメーカー系ではなくロータスやティレル等メーカー以外が所有するコンストラクターが活躍している時代があった。
これからはそんな時代に戻っていくのだろうし、アジアにある車文化がこれからの国(インドや中国、韓国?など)が引っ張っていくのだろう。
(メーカーの参入、撤退は繰り返しているのだが)
今後、ハイブリッドや燃料電池車がF1の主体となってくれば日本企業の出番もあるだろう。
が、しかし現在それはル・マン24Hがある。
モータースポーツに広告効果を見出すとすればそちらに出れば良い。
だから日本企業がF1に価値を見出すことはしばらくないと思う。
問題はドライバー。
ここまで世界と戦えることを証明してきたのにここで途絶えてしまうのは悲しい。
ヨーロッパの道楽的な遊びに呼ばれるほどのドライバーはまだ居ない。
今頑張っているドライバーは突然、梯子を外された気分かも知れない。
だが、右京がそうであったように若くして単身ヨーロッパに殴りこんでアピールするくらいの努力をして、自らシートを奪い取って欲しいと思う。
中島悟がデヴューして、もう少しで四半世紀。
HONDAが83年にエンジン供給して26年。
日本には文化としてのF1は根付かなかったってことか。