一番、印象に残っているんがサイレンススズカが故障した1998年の天皇賞。
もう10年以上も前のことなんだ・・・
当時の店のアルバイトから競馬を教えられ、PATも場外馬券場もなく賭けれないのに毎日毎日、新聞を見ていた。
その時の冬、たまたま見た記事が香港に遠征するサイレンススズカの記事だった。
当時は逃げ馬って印象も無かったような気がする。
「へぇ。日本から海外挑戦する馬なんているんだ」
って競馬の「け」の字も知らない素人が感心してファンになった。
競馬中継の無かったこの地では走る姿はG1でしか見ることが出来ず、いつも結果を新聞で見るだけだった。
それから連勝連勝で。
やっと見れる日がきた秋の天皇賞。
彼は私が新聞で見聞きして想像していた以上の大逃げ。
これが彼の大逃げか。
って感心した矢先。
大欅(ケヤキ)の向うから姿を現さなかった。
いや、姿を現すのが遅かった。
故障。
初めて見た彼のレースが彼にとっての最後のレースだった。
今はこれだけ競馬を見ていると、故障から予後不良と言うシーンはいくつも見てしまうが、当時は初めてのことで衝撃だった。
その時、勝った馬は「オフサイドトラップ」
夏のローカル七夕賞、新潟記念を勝った馬。
故障で実力馬(メジロブライトやシルクジャスティス。ステイゴールドは2着だった)が割を食ったとか言われたし、フロッグと言われたが重賞を勝っていた実力馬だったことも確かだし、父トニービンの血もあっただろう。
絶対の無い競馬。
今年も府中の魔物が悪戯をしたら、波乱もあるかも知れない。
今年の大欅の向うは?