いよいよ北陸にもセブンイレブンがオープンした。
1月23日、富山の二口町4丁目、堀、婦中町小倉(1号店)、福井の春山1丁目、福井運動公園、敦賀布田の計6店が同時オープン。
今のところ、わらべやや配送センターが稼動してないので新潟や中京など近隣エリアからの配送に頼らなきゃいけないので出店は限定的。
2月までに2県で各10店体制、12月までには各県30店体制とし、石川県白山市のわらべやとセンターが開業する11月には【金沢市】で50店を同時開店し11年には3県で200店体制としたいそうだ。
【金沢市だけ】で50店は凄い目標だと思う。
地元紙に出ていたセブンイレブン専務、古屋一樹氏のインタヴューによると
「絶対に勝てる」
とNo,1チェーンだけあって自信満々。
だが、オーナー確保や好立地確保には多少不安があるのか、
「先方との契約を切ってもらえれば受け入れる」
と既存店の看板架け替えも進めていくようだ。
現在、北陸の店舗数はローソンが273店で最多。
ついでサークルkの218、ファミマの223店、サンクスの170店。
人口や経済力に対してもコンビニ自体が飽和状態なので、この上位のチェーンの店歴が古い店からの移籍が多数出るのではと感じています。
実際、コンビニに満足しているオーナー達の中には「長く続けるならTOPチェーンで」と言う方もいますから。
この飽和状態をどうやって攻め入ってくるか?
センターが出来るまでは北陸道のインターを中心に店舗網を広げ、開業後は国道8号周辺を攻め入ってくるのかな?
福井から富山へバイパス化が進んでいっている点や大型店の国道8号付近への出店での流動人口の増加から新興チェーンとして看板周知には良いかもしれない。
ドミナントと言う手法をとる上では有効ではないかも知れないが優良立地の空きという点では利点があると思う。
本丸【金沢市】で初年度50店と言うことだが、北陸新幹線金沢駅開業にに向けて駅周辺、市内中心部で再開発が進む武蔵ヶ辻、空きテナントが目立つビジネス街の南町辺りから開発しその周辺へ広げ、コンビニ利用人口が多い金沢大学や金沢工業大学周辺への開発に進むのか?
ライバルの出店を予想しても仕方ないが、北陸でのTOPチェーン並みの店舗数を目標にしているのだから既存店は生き残りをかけたセブンとの戦争になるだろう。
思えば15年前。
それまでのんびりとしていた北陸コンビニ業界にサンクスが飛び込んできて出店競争になった。
サンクスは当時はそれほど優良チェーンではなかった(失礼)し、まったく認知もされていなかったが、最初は優良酒店を中心に加盟を促進し、その後は大手が手を出さない今までB立地と言われていたようなコンビニ空白地帯の立地にまで建てて行きあっという間に店舗数を増やしていった。
これが第1次北陸コンビニ戦争。
新しいもの好きの土地柄か、みんなが飛びつき「新しい店(チェーン)=良いもの」というイメージが定着したように思う。
また、エリアフランチャイズと言うこともあり店舗運営にも小回りが効いていたし、品揃えの面でも本部の介在があったのだろう。
お客様に好印象を与えていった。
そして淘汰されていった・・・
あれから15年を経ての今回のセブン進出。
サンクスも目新しくなくなった現在はタイミング的には良いし、早速新しいもの好きの土地柄を反映し開店から長蛇の列がついていたそう。
新しいもの好きプラスセブンの認知度や力をもってすれば個店の売上を上げるのは簡単だろう。
ただ、第1次と異なることはコンビニが儲からない商売だと認知され始めていてオーナー確保が難しいこと、好立地の確保など目標店舗数の早期達成は当時より難しい面が多いと思う。
無理に出店し不採算店を増やすような店舗開発や他県からでもオーナーを宛がうようなら簡単だろうが。