昨日のことだが。



テナントビル自体がなくなるという話は単なる噂だそうでホッとした。



お互い愚痴を話す。



私が

「もう、コンビニ辞めたいよ・・・」

って言うと、

「ラーメン屋やるか?10代からやっていたから今からでも大丈夫」


って簡単に言われたけど離れてから15年以上。


「もう無理かも。身体は動くだろけど、レシピがね。あの時メモっておけばよかったよ・・・」


師匠は

「レシピなら教えてやるよ。3っ日もあれば大丈夫だろ!?そのかわり私を使ってよ」




いまだ弟子と思い教えてくれると言う気持ちに感謝。

でも師匠は気が重くて使えないよ。



このテナントビル、師匠が「使ってくれ」ってほど売上不振。



商圏内に数年前大型店舗が出来たせいもあるが、当時から建物の内外装が古かったし客層とテナントのマッチングも悪かった。

今では虫歯が抜けたようにテナントが撤退しているし建物は中途半端に古臭い。

私が辞める前に消防法の関係で大改装か修正を迫られると言う改革のチャンスがあったが、修正で済ませてしまった。

思えばそこが分岐点だったような気がする・・・


何事もタイミング。

このように他人事なら好きなことがいえるが自分のことだと甘く考えタイミングを逸してしまう。

まさに

「人の振り見て我が振り治せ」

自分のことほど、冷静にシビアに考えなくてはいけないと思った。




ついでにスーパーも見てきたが売上が下がるとこうも鮮度感が悪くなるのかと唖然とした。


茎枯れたブドウ。

熟れ切った柿。

なれた刺身。

お金を取るには恥ずかしいほどの「おつとめ品」野菜。


よほどうちのコンビニの野菜・果物のほうが鮮度が良い。


このスーパーはかつて地域一番の品揃えと鮮度を誇っていたが、売上低下はこうも廃棄を躊躇させ悪いものを売り場に蔓延らせ回転を悪くさせるのかと。

これではますます売れなくなってしまう。

と言うか私はここに果物・野菜を買いに行こうとは思わない。


スーパーがこんなもの売ってるからうちは大丈夫・・

ではなく、ココまでになったら取り返しがつかなくなると胸に刻み当店もシビアに管理しなければならない・・と感じた。





師匠に会うだけではなくいろいろ考えさせられた1日だった。