本部担当に用事があって連絡したら、その日の夜に師匠の店に行くとの事。
それは好機と私も行くことにした。
先日の市場での話をしようと思っていたし、もし閉店するとなった時に債権を回収するのは本部だから本部側の人がいたほうが好都合だった。
債権回収・・・
そう書くと師匠が閉店したがって話をしてきたように思われるかも知れないが話はもっと複雑。
歴史物を書き終えた時点でなら読んでいる人にも話が伝わると思うが、現実の世界では事が動いてしまった。
詳しくは歴史物で改めて書きたいが、ようは支店の1つを師匠の契約の下、また貸し(個人的に委託経営に)していた。
そこをやっていた店長(ライバルであって元同僚)が本部との契約が後1年となった今、辞めたいといい始めた。
当然、べらぼうに儲かっているわけでもないから負債もあるし、師匠に払うはずの買取権利料もいつのまにか払っていなかった。
師匠はただただ店をやらせているのと同じ状態だった。
そこへ師匠への突然の多額負債・・・
師匠の家族は当然、店長にただただ資産をやるわけにはいかないよ、となる。
当の店長は師匠が支払った土地の契約保証金や敷金までも自分の負債処理に当てようと画策し、しかも事もあろうか師匠本人に言ってきた。
当然、家族はもっと怒るし、私も師匠から独立した身。
しかもありったけの400万円くらいを店に入れたから、ライバルで同僚であった店長が何の負債もなく店を閉め逃げるのかと思うと、正直腹もたってきた。
それに
「コンビニ辞めて次のこと考えているんだ」
って聞いていたから、蓄財もしているのかと。
プラス師匠から聞いた話、月手取りを60万円も取っていたとか。
現代コンビニでは考えられない金額・・・
師匠の負債のこともあるから、少しでも師匠に損がない方法がないか考えていたところ、昨日のチャンスがあった。
今までで師匠にこんな厳しいことを言ったことはないかもしれないくらい、率直に意見を言ってみた。
俺なりに勇気を振り絞って。
まず、
いつから独立採算で今までいくら権利料が払われたのか?
から聞き、
これまでの経営状態や店長夫妻の手取り、
これに関しては破綻をしても師匠の負担と思って多額の報酬を得ていたなら詐欺(になるかは解らないが)といわれても仕方ないんじゃ?という強い口調で言った。
今までの負債は誰が引き起こしたものか?
商品在庫や現金の処理は?
他に師匠の資産をどう思っているのか?
店長の今後1年の計画は?
等、店長にも師匠にも遠慮なく話してみた。
何しろ私や師匠、その他の店舗を見ても60万円なんて報酬は取りすぎ。
高日販、高利益店なら別だが普通より下の店。
そんな報酬が出せるなら師匠への返済(権利料としての支払い)も出来るし、本部への負債が増えるはずがない。
放漫経営か自己利益を得る為にやっていたのでは?と。
だから、資産や生活費に必要な金額を明らかにさせたら?
といったが、、、
本部担当は
「それは終わった話し、今後のことだけを話せば良いのでは?」
と言って来た。
事を荒立てたくない師匠も同調。
私は
「お金の問題だから喧嘩もやむを得ないのでは?キレイごとだけでは済まないでしょ?」
と反論したが、あまり同調は得られなかった。
さらに私は
「報酬得るだけ得て、負債を負わずに逃げるなら、言い方悪いけど詐欺と一緒じゃないですか?」
とまで言ったが・・・
本部担当は
「私は○○オーナーにしか言うこと出来ないし、オーナーから債権を回収するだけですから」
と。
いや、
その師匠が負債の山に囲まれていて、それなのに店長に多額の報酬が出ている。
回収できるはずの師匠の資産が店長に流出しているとしたら、食い止めなければならないのではないだろうか?
1回、2回の話じゃ終わるわけはないが、頭のいい店長は1年間の間に資産の委譲等、手を打って来るかも知れない。
本部の見解ではその任せてる店の連帯保証人に店長の名を入れる契約をすることを進めているそう。
担保は?
と聞くと、
「連帯保証人に担保はいらない」
と。
そういう正式な担保じゃなくて、精算に必要な担保となるものがあるのか書き出させろ、お金がなければ何を差し出すか書かせろという意味でいった担保なのだが。
1年間の間に定期預金から土地まで名義を変えられたら・・・
師匠にはなんとなく伝わったみたいだが、それが伝わらない本部担当者にはイライラする。
店の運営でも馬が合わなくて契約更改のときにも変えて欲しいと言っていた担当者。
さすがはあ本部のAUT(あほ運営担当者)。
今回話をする姿を見て、私のここまでのキツイ姿勢に師匠はビックリしていた。
なぜ私が強硬な姿勢になったか?
それは
師匠の長男があまりにもおやじ(師匠)をボロッカスに言っていた事があったから店長に対しキツイ姿勢になった。
弟子の家庭や環境に配慮するあまり師匠自身の家庭がボロボロになっては困るなと。
師匠はよく、
「親の資産も俺の資産も俺の物、息子にやろうがおまえら(店長)にやろうが俺の気持ち一つ。俺はおまえらを育てて独立させたのが誇りだ」
と言っていた。
仲間を大切にする気持ち、従業員の家族や背景まで思う気持ち、男は自分で切り開かなきゃいけないと言うことは学びました。
だからと言って家族に負を背負わせるのは違うかなと思う。
弟子が独立した今は師匠の家族を大切にして欲しいなと。
AUTじゃどうにもならないから
本部のエリア代表にあって話してこようと思う。