体力も知識を得ようと言う欲求も果てしなくあったから、一日一日知識が積み重なっていくのが楽しくてしかたがなかった。



月給と言う安定収入があり、当時は約束されただけのボーナスも貰えた。



生活に心配もなくなった。




仕事も店長が6歳しか上でしかなかったから、「いつか追いつく。追い越せる!!」と思い仕事を盗み見たり聞いたり、業界誌や経営の本などを読み漁り店長とまずは同等に、いずれそれ以上になれるよう吸収し勉強した。

それまででは考えられなかったくらい『勉強』というものをした。


--以前のブログにも書いたが、中卒。

はっきり言って『算数』すら出来ない出来損ない(不良品)だった。

辛うじて勉強しなくても国語だけは点数が良かったから、文字や文を理解することが出来て助かった。


店長は営業で鍛えられただけあって、数字に強く当時の店に比率(%)の概念を取り入れた。

それを見て口惜しくて、同じ歳の大学生バイトに分数の計算から理屈を教えてもらい比率の意味や必要性を学んだ。


また、会社(組織)を経験しているので部下の使い方や上司との付き合い方(扱いかた)も吸収することが出来た。--


ただ、今もその時も感じるが経験値の差・・というか歳の差はどうしても埋めることが出来ない。

結局、まねても経験の差を埋めることは絶対出来ないと感じ『自分自身のやり方(個性)は何か?』と考えるように少しずつ気持ちが変化していった。


勉強して分かる算数や数学はある程度まで勉強したら追いつく。

しかし、経営や運営の感性は勉強だけでは磨けないと思い始めた。








ホントこの間の19~20歳の1年、オーナーや店長に恵まれいろんな経験をさせてもらったし、いろいろな方に会わせてもらった。

フリーターをあのまま続けていたら会うことのない方に会わせてもらい、話を聞かせてもらった。







そんな、20歳が終わりに近付きそうな頃。

オーナーが『もう1店コンビニする!!』と言った。


中学卒業した頃から、目標は20歳で社長になることだった。

現実を知り無理なことを理解し始め、

『店長でもいい。とにかく20歳でどこかのTOPに成れれば』

と考えを改め始めていた頃と重なった。


当然、俺が新店の店長!?


と、のぼせ上がっていたが現実は甘くなかった。


今の店の店長に昇格だと言われた。


嬉しい反面、ちょっと複雑な気持ちもあった。




何はともあれ20歳で社長ではないが小国の主とさせてもらったことに感謝し、精一杯この店を高めていくことに集中しようと思った。




ライバルと感じていた店長とこれで対等(店対店)に戦うことが出来る。

数年後、数十年後どちらが笑うことが出来るか?




この時の店長の店選びの判断、私がその場に留まった判断が良かったかどうかはかなりの年月を経て結果が出ることになる。