こんにちは!栗林です栗

 

会社を経営していると思う事があります。

個々人の能力を上げていけば、会社全体のレベルが上がる事になり、結果として会社のレベルが上がる事になります。

それはわかっているが、具体的にどのようにすれば良いか。


今日はその点を明確にするため、個人の能力をどうすれば効率よく、確実に高められるのかというテーマについて解説します。

努力しているのに成果が出ない人。
勉強しているのに成長を実感できない人。

実はそれ、努力の量ではなく「やり方」に原因があります。

 

 多くの人がやっている「伸びない努力」

 

多くの人は、次のような努力をしています。

  • とりあえず毎日やっている

  • 同じ作業・同じ勉強を繰り返している

  • 苦手なことは避け、得意なことを続けている

一見、真面目で継続力もある。
しかし、この方法では能力の伸びは頭打ちになります。

そこで重要になるのが、デリバレイト・プラクティスインターリーブ法です。

 

 デリバレイト・プラクティスとは

 

 

「弱点を狙い撃ちする練習」

デイバレイト・プラクティスとは、簡単に言うと 「自分の弱点だけを集中的に鍛える方法」です。

ポイントは3つ

  1. 明確な課題がある

  2. 苦手・できない部分に集中する

  3. フィードバックを必ず得る

楽な練習、慣れた作業は成長を生みません。
成長は常に、少しキツい場所にあります。

  • 営業 → 話す練習ではなく「クロージングだけ」を磨く

  • 技術 → 全体復習ではなく「ミスが出る工程だけ」を反復

  • 勉強 → 得意科目ではなく「間違えた問題だけ」をやり直す

「できること」ではなく「できないこと」に向き合う勇気

これが、能力を引き上げます。

 

 インターリーブ法とは

 

 

「あえて混ぜることで、実力を定着

 

インターリーブ法は、複数のテーマを交互に学ぶ方法です。

一つを完璧にしてから次へ、ではありません。
あえて切り替えることで、脳に負荷をかけるのです。

なぜ混ぜると伸びるのか?

  • 思い出す力が鍛えられる

  • 判断力・応用力が高まる

  • 実戦に近い状態になる

  • 勉強 → 科目A → 科目B → 科目A

  • 仕事 → 設計 → 見積 → 現場 → 設計

  • 自己成長 → 読書 → 実践 → 振り返り

「理解した気」ではなく「使える力」に変わるのが特徴です。

 



 個人の能力を本気で伸ばす使い方

 

最も効果が高いのは、この2つを組み合わせることです。

ステップ①:インターリーブで全体を回す

  • 仕事・勉強・学習テーマを回す

  • 自分のクセや弱点が自然に見えてくる

ステップ②:弱点をデリバレイトで潰す

  • 見つかった弱点を一点集中で強化

  • フィードバックを取りながら改善

この繰り返しが、「成長が止まらない人」を作ります。

 

 成果を出す人は、努力の仕方が違う

 

成果を出している人ほど、

  • 何となくやらない

  • 苦手から逃げない

  • わざと負荷をかける

これは才能ではありません。
正しい方法を知っているかどうか違いです。

 

 まとめ

 

  • 量より質 → デリバレイト・プラクティス

  • 定着と応用 → インターリーブ法

  • 最短成長 → 両方を意識的に使う

もし今、「頑張っているのに伸びない」と感じているなら、それはチャンスです。

努力の方向を、少し変えるだけで、成長スピードは一気に上がります。

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こんにちは!栗林です栗

 

先日、コンサルの先生から「御社の従業員の作業服がかなり汚れていますね」という指摘を受けました。

現場仕事ですから、多少汚れるのは当然です。
しかし、改めて確認してみると「多少」ではなく、正直なところかなり目立つ状態でした。

 

本人に「新しい作業服は持っているのか?」と確認すると、返ってきた答えは「無いです」

そこで私は、すぐに総務へ「新しい作業服を発注してあげてください」と指示しました。

ところが、1週間以上経ってから進捗を確認すると「本人から購入依頼が入っていないので、発注していません」との回答。

 

その瞬間、私は腑に落ちました。

コンサルの先生に汚れを指摘された時も、本人は「そうですか?」と、あまり気にしていない様子だったことを思い出したのです。

おそらく本人にとっては、
・作業服が汚れていること
・身だしなみが整っていないこと
が、まったく気にならない性格なのでしょう。

 



その従業員は、髪は肩まで伸びた金メッシュのロン毛、髭も伸びていることが多く、正直に言って「身だしなみが良い」とは言えません。

ただし――性格はとても良い。
仕事にも真面目で、人としても悪くない。

だからこそ、私は強くこう思いました。

「これは本当にもったいない…」 と。

 

ここで、こう思う方もいるでしょう。

「髪型や服装なんて個人の自由だろ」
「仕事が出来れば見た目なんて関係ない」

確かに、その考えも一理あります。
しかし、私が「もったいない」と感じたのには、明確な理由があります。

今日はそれを、脳科学の観点から解説したいと思います。

 

皆さんは「メラビアンの法則」という言葉を聞いたことがありますか?

 

メラビアンの法則とは、
人が他人から受ける印象は、次の3つの要素で決まるという理論です。

・視覚情報(見た目・表情・身だしなみ)……55%
・聴覚情報(声のトーン・話し方)……38%
・言語情報(話の内容)……7%

 

つまり――人の第一印象の93%は、見た目と雰囲気で決まっているということです。

極端に言えば、どれだけ中身が良くても、どれだけ誠実でも、見た目で損をしていたら、評価される前にマイナスからスタートしてしまうという現実があるのです。

私は、その従業員が、見た目で損をする立場に立たされていることが、とても残念でなりませんでした。

 

これは、従業員に限った話ではありません。

経営者も同じです。
営業マンも同じです。
職人も、フリーランスも、すべて同じ。

・清潔感のある服装
・整った髪型
・きちんとした身だしなみ

これらは、相手への礼儀であり、自分の価値を守る武器です。

逆に言えば、身だしなみを整えるだけで信頼・評価・チャンスは、驚くほど簡単に上がるということでもあります。

努力も、スキルも、根性もいらない。
必要なのは「意識」だけです。

 

メラビアンの法則を正しく理解し、活用できる人は、無意識のうちに「得をする側」に立ちます。

・仕事がスムーズに進む
・信頼されやすくなる
・評価されるスピードが速くなる

逆に、これを軽視する人は、どれだけ頑張っても、自らハンデを背負って生きていることになります。

 

私は、社員にも、そして自分自身にも、「もったいない生き方はしてほしくない」と心から思っています。

見た目を整えることは、自分を偽ることではありません。
自分の価値を、正しく相手に伝える行為です。

今日の話が、皆さん自身の「評価」や「チャンス」を引き上げる小さなきっかけになれば嬉しいです。

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こんにちは!栗林です栗

 

皆さんは「イメージトレーニング」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。

しかし実際に「日常的にイメージトレーニングをしていますか?」と尋ねると、ほとんどの人がやっていないのが現実です。

アスリートや一流のスポーツ選手が、技術や体力と同じくらい「イメージ」をトレーニングの一部として取り入れていることは、皆さんもご存じだと思います。

実はこれ、スポーツの世界だけの話ではありません。

経営者、投資家、トップセールス、事業で成功している人たちの多くも、例外なくこの「イメージトレーニング」を大切にしています。

 

彼らは共通して、先に頭の中で成功を“見て”から行動しているという特徴があります。

こうしたイメージトレーニングのことを、専門的には「ビジュアライゼーション」と呼びます。

ビジュアライゼーションとは、「こうなりたい未来」「達成した状態の自分」を、できるだけリアルに頭の中で描くことです。

 

そしてこのビジュアライゼーションは、単なる精神論ではありません。
脳科学の分野でも、その効果ははっきりと証明されています。

脳は、現実と強くイメージされたことを区別できないという性質を持っています。

つまり、成功している自分を何度もリアルにイメージすると、脳はそれを「すでに起きていること」「起きるのが当たり前のこと」と認識し始めます。

その結果、
・選択が変わる
・行動が変わる
・判断基準が変わる

気づかないうちに、成功する方向へと自分自身を導くようになるのです。

では、なぜ多くの人がビジュアライゼーションをやらないのか。

理由は簡単です。
「目に見えないから」
「すぐに結果が出ないから」
「忙しいから」

 

しかし、一流の人ほど「見えない部分」に時間とエネルギーを使います。
なぜなら、見えない部分こそが、結果を決めていることを知っているからです。

では、具体的にどのようにビジュアライゼーションを行えば良いのか。

ポイントは3つです。

できるだけ具体的に描く
成功した瞬間の風景、周りの人、表情、声、感情まで細かくイメージします。
「成功したい」ではなく、「いつ・どこで・何をして・どんな気持ちか」ここまで落とし込みます。

感情を先に味わう
達成した時の喜び、安心感、誇らしさを、今この瞬間に感じます。
感情が伴ったイメージほど、脳への影響は強くなります。

毎日短時間でいいから続ける
長時間やる必要はありません。
1日1分でも、毎日続けることが重要です。
継続することで、脳はそれを「当たり前の未来」として認識し始めます。

このビジュアライゼーションを習慣化すると、面白い変化が起こります。

・チャンスに気づきやすくなる
・迷いが減る
・行動スピードが上がる
・なぜか物事がスムーズに進み始める

これは偶然ではありません。
脳が成功に必要な情報だけを無意識に拾い始めるからです。

行動が大事なのは間違いありません。
しかし、行動の前に「何を当たり前だと思っているか」ここがズレていると、努力は空回りします。

ビジュアライゼーションとは、自分の「当たり前の基準」を書き換える作業です。

 



先に未来を描き、先に感情を味わい、その未来にふさわしい行動を積み重ねていく。

これが、結果を出し続ける人の思考法です。

ぜひ今日から、ほんの1分で構いません。
理想の自分、理想の会社、理想の人生を、鮮明に思い描いてみて下さい。

未来は、待つものではなく、先に描いた人から現実になります。

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こんにちは!栗林です栗

 

私はよく「今の時代、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)は出来て当たり前」という話をします。

大手企業はもちろん、中小企業でも業績の良い会社ほど、例外なく5Sが徹底されています。

最近では、5Sに「+1S(スマイル)」を加えた5S+1Sという考え方が主流になりつつあるほどです。

では、なぜここまで5Sが重要視されるのか。

実は当社の従業員の中にも、まだ5Sを「意識レベル」でしか捉えられていない人がいます。

今日は改めて、5Sの本当の意味と、その重要性について解説したいと思います。

 



そもそも5Sとは何か

 

5Sとは、単なる「片付け」ではありません。

  • 整理:必要な物と不要な物を分ける

  • 整頓:必要な物を、必要な時に、すぐ使える状態にする

  • 清掃:汚れを取ることで異常に気づける環境を作る

  • 清潔:良い状態を維持し続ける仕組み

  • :それを習慣として当たり前に行う人材育成

つまり5Sとは、仕事の質とスピードを最大化するための「土台」です。

ここが整っていない会社は、どれだけ優秀な人材がいても、必ずどこかで失速します。

 

なぜ5Sはここまで重要視されるのか

 

理由はシンプルです。

5Sが出来ていない現場は、必ずムダとミスが発生するからです。

・探し物に時間を取られる
・道具が見つからず作業が止まる
・汚れや劣化に気づかず故障する
・誰が見ても分かる状態になっていない

これらはすべて、「本来いらないロス」です。

ロスは積み重なります。
1日5分でも、1ヶ月、1年では大きな差になります。

5Sが出来ている会社は、この「見えないロス」を徹底的に潰しています。

だから結果として、
・仕事が早い
・クレームが少ない
・利益率が高い
・社員が疲弊しない

という好循環が生まれるのです。

 

5Sが出来ていないと起きるロスとトラブル

 

5Sが出来ていない現場では、必ず次のような問題が起きます。

  • 作業効率が落ちる

  • ケアレスミスが増える

  • 事故・ケガのリスクが上がる

  • お客様からの信頼が下がる

  • 社員同士の不満が溜まる

特に怖いのは、「慣れ」です。

散らかった環境に慣れると、人はそれを「普通」だと思い始めます。

この状態が一番危険です。

会社は、環境が人を作ります。
環境が乱れれば、意識も乱れます。

 

なぜ「+1S(スマイル)」が加わったのか

 

ここで登場するのが、+1S(スマイル)です。

どれだけ整理整頓された現場でも、そこに働く人の表情が暗ければ、良い会社とは言えません。

スマイルとは、単なる笑顔ではありません。

  • 余裕のある心

  • 周囲への気配り

  • 前向きな姿勢1S

これらすべてを含んだ「在り方」です。

5Sによってムダとストレスを減らし、その結果として生まれるのが「スマイル」。

だから今、5S+1Sが重要だと言われているのです。

 

これからの5S+1Sとは

 

これからの時代、5Sが出来ていない会社は「選ばれない」時代になります。

お客様からも、取引先からも、そして求職者からも。

5S+1Sが出来ている会社は、自然と人も仕事も集まります。

私は、5Sを「やらされるルール」ではなく「勝ち続けるための武器」だと考えています。

 

まとめ

 

5Sは当たり前。
しかし、当たり前を本気でやり切れている会社は、実は少ない。

だからこそ、5Sを徹底できる会社は強い。

5Sは会社の土台。
+1Sのスマイルは、会社の未来。

環境を整え、心を整え、結果を出す。

これが、これからの時代を生き残る会社の条件です。

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こんにちは!栗林です栗

 

私はこのブログで、何度も「行動がすべての起点である」と伝えています。

行動は本当に大切です。
行動すれば、必ず何かが動き出します。
小さくても、確実に「変化」は起きる。

一方で、行動しなければ何も起こらない。
それどころか、世の中は止まってはくれません。
自分が立ち止まっている間にも、周囲は前へ進み、結果として自分だけが取り残されることになります。

会社で言えば、それはそのまま「衰退」です。

 

では、行動さえすれば万事うまくいくのか?

答えは「NO」です。

実は、行動の前に必ず整えなければならないものがあります。

これは会社経営でも、個人の人生でも全く同じです。

 

その「上げなければならないもの」。
それを 「ボルテックス」 と呼びます。

今日は、このボルテックスについて解説します。

 



ボルテックスとは何か

 

ボルテックスとは、簡単に言えば
思考・感情・行動・結果が生み出す“流れ”や“渦”のことです。

人は常に、
・前向きな渦
・後ろ向きな渦

どちらかのボルテックスの中にいます。

愚痴や不満、不安が多い状態では、どれだけ動いても結果が出にくい。

逆に、感謝があり、気分が良く、視点が高い状態では、同じ行動でも成果が何倍にもなります。

 

行動においてボルテックスが重要な理由

 

同じ努力
同じ時間
同じ行動量

それでも、結果に大きな差が出る人がいます。

その差を生むのが「ボルテックスの高さ」です。

 

ボルテックスが低い状態での行動は、ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるようなもの。

一方、ボルテックスが高い状態では、追い風を受けながら自然に前へ進める。

だから私は、「行動する」と同時に「状態を整えなければならない」と考えています。

 

ボルテックスを上げる具体的な方法

 

では、どうすればボルテックスは上がるのか。

ポイントはシンプルです。

感謝を言語化する
 心の中ではなく、言葉にする。
 口に出す、文字にする。

 それだけで流れは変わります。

不満を長時間引きずらない
 嫌な出来事があっても、「気づいたら切り替える」これが重要です。

直感で小さく即行動する
 完璧を待たない。
 小さくてもいいからすぐ動く。

人を喜ばせる選択を増やす
 損得よりも循環。
 ボルテックスは「与える側」に回った時に一気に上がります。

環境を整える
 整理整頓、身だしなみ、時間の使い方。
 外側を整えると、内側も自然と整います。

 

まとめ

 

行動は、確かに人生と経営を変えます。

しかし、ボルテックスが低いままの行動は、努力倒れになりやすい。

だからこそ、

 

行動の前に状態を整える
状態を整えてから動く

 

これが、成果を最短で引き寄せる人の共通点です。

ボルテックスを上げ、追い風の中で行動する。

それが、人生も会社も次のステージへ引き上げる最も確実な方法です。

今日も、良い流れの中で行動していきましょう。

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。