vol.1の続きです


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


私達を送ってくださったGONZOさんの車に手を振り


振り返ると…


すっかり晴れた青空と


目の前は海‼️海‼️海だ〜〜‼️

{647780E7-615D-4722-A08D-8D0460AA257E}



うわぁぁ〜〜

本当に来れた



{77D008EE-7305-46EA-A8AC-78DC3FE43CE1}

ドキドキしつつ

店内へ



{5DF7395A-7822-4CF4-9DF1-98495C2FBA64}


バーバが選んだのは目の前に海が広がる窓側のカウンター席


『はぁ〜素敵ねぇ〜キラキラキラキラ

{8D4ACAF7-81FB-4C7C-8540-19CE45C71F11}

窓の外はペット可のテラス席

{78911C90-8FE5-4BF8-95BB-3257912F6A55}



昭和の香り

懐かしい空気…


BGMはThe Beatles


男性のグループ

ご家族連れ

ご年配のご夫婦

若いカップル…



コーヒーの香りと共に

お客様方の談笑が聞こえる暖かな店内

{AEA041DA-6205-47A9-933C-0C1D6E3D86C8}


{BE10A317-9BF8-438C-B237-5A896F0EAEBD}



私はコーヒー

バーバはココアとバナナアイス


{C26C5C0E-B65F-46F2-B1E7-31AAFDCD0C1C}



飲み終わる頃に

他のお客様方が引いた時間帯になり


『どちらから?』と


『江ノ島の近くから…』と話し始めた時




ここへ送ってくださったGONZOさんの暖かな気持ちへの感謝と

ここへ来れたことの感謝とで


涙腺が崩壊寸前だった私の目は洪水に…




夫が突然亡くなったこと

余りのショックで記憶も飛び飛びで


お店を再開しようと思いながらも一歩を踏み出せなかったこと


数年前に映画の宣伝でこのお店の存在を知り

ずっと来たいと思っていたこと


お店を再開する前にここを訪ねることが出来たら、踏み出す勇気を貰える気がしたこと

思いきってやって来たこと



目からは洪水

溢れる想いが次から次へと




オーナーのSetsukoさんは

40年このお店を守り続け

前のお店は数年前に火事で全焼という困難に遭いながらも

お店を愛する常連客の皆さんと地元の方々との協力で再建されたお店で営業を続けられている


目の前に広がる海のように

穏やかで静かな瞳の中に

大地のような力強さを感じる方


Setsukoさんを助けながら

明るい笑顔で接客なさるAkikoさんと


お2人の優しい眼差しと暖かな言葉に胸がいっぱいになり

振り向いたらバーバも泣いていた



Setsukoさんがスッと近づいていらして

座る私の肩越しに

『これね、あなたへ。私が撮ったここからの夕陽の写真よ』と


目の覚めるような紅い夕陽が海に沈む

(これを見る為に夕方を選んで来店する人も多いという…納得です。ありがとうございます。お店に飾らせて頂きますね)

{F4676FDA-85D6-47FE-BDD9-F41C448D9461}

次は受験が終わった頃に娘を連れて来よう

我が家のフォトグラファーさん、きっとこの夕陽の写真を撮りたいはず




気づいたら…

バーバの隣の席にお1人で来店されたお客様が座られていて


そのお隣りのお客様とバーバがお喋りしているという奇跡の瞬間






さっき、GONZOさんからタクシーの番号を教えて貰っていたので

そろそろ電話しよう、と席を立つ私に


Akikoさんが

『ちょっと待って。私が浜金谷駅まで送って行きますからね〜ニコニコ』と


いや、いや、そんなことあり得ないですあせる
タクシー呼べば大丈夫ですからあせる

ブンブンと首を振る私に


『ううん、もうね、送って行くのはちゃんと決まってるの。だからね、乗って行ってね〜ニコニコ



SetsukoさんがAkikoさんにこっそり頼んでくださったとのこと…😭泣





ここを訪れる

たくさんのお客様方が

この景色と、お店と

美味しい一杯のコーヒーに感動し

生きていることに感謝し

お1人お1人の、その湧き上がる気持ちが

まるで目に見えない光の粒のようになり

キラキラと店内のあちこちに散りばめられていて

40年間、日々作り上げてこられたお店の柔らかな空気とも合わさり

それを感じ取られて

きっと、明日への希望や、勇気をお土産に帰られたと思います。(私もその1人)





目には見えなくとも

言葉でもなく

日々積み重なりながら


出来上がった奇跡の場所キラキラキラキラキラキラ




どうか

どうか、お元気で

変わらずにお客様をお迎えなさいますように

{825319C7-3A6B-40A9-A1FB-4830AC073A79}




送って頂いた浜金谷駅で見た雲が

本当に綺麗でしたキラキラキラキラ

{677CC264-F7BA-4259-9563-F5AF75977928}



帰りの高速バスの中から風景を眺めつつ

{C1BAA36E-DCCF-4522-8570-E9815878E009}

バーバが呟きました



私ね…

来年は79だし

いつ何が起こるか分からないものね

今日、来れる時に来れて良かったわ


今晩寝て

明日の朝に、もしも目が覚めなくても

今日が人生最後の日だとしても

『私、幸せだった』って思える気がするの


今年は余りにも辛過ぎたけれど

そう思えるくらい、今日の奇跡みたいな出逢いと、他人(ひと)から頂いた愛に感動してる


マークの前からも

後からもずっと

暖かな方達の気持ちに支えて貰ってきたのよね…


本当に有難いことね




バーバの目からも

私の目からも


同じ温かなものが溢れてきていました。





実は…


私、このブログを書きながら

映画のストーリーの中では

吉永小百合さん演じる喫茶店の主人が、夫を亡くしている設定だということを

そして、お店を通して様々な人達と出逢いながら

その中で辛い別れも経験し

お店を火事で失っても



形あるものは必ず無くなるけれど

形無いものは永遠だ、と

『大丈夫、大丈夫…』と

静かに、しかし力強く生きていく物語だと


初めて知りました…






Setsukoさんが私に『映画は観ましたか?』と


『まだなんです』という私に


なにか、少し言いたそうなお顔をしながら


『映画をぜひ観てみてね』と仰った意味が


夕陽の写真と共に、映画のパンフレットもテーブルに置いてくださった意味が


(恥ずかしながら…)

今、やっと分かったような気がしています


{D9F379BE-F813-4D55-8181-F041CADE23F5}



あの日

あの時


あの岬に立つことが出来たのも

必然の積み重ね


導かれたとしか思えない


たくさんの暖かな触れ合いと


天の助けのようなご親切に感謝しつつ




先に旅立った魂達が

マークと共に護ってくれている…と


強く、強く感じた1日




これが…

今の私に与えられた人生の瞬間(とき)なのならば

静かに受け入れてみよう…と




この奇跡のようなご縁に感謝し




そして…


このブログをご訪問くださり


最後までお読みくださった皆様方とのご縁の奇跡に


心より感謝申し上げますキラキラキラキラキラキラ





虹虹虹感謝虹虹虹



以下、余談ですが


岬カフェの店内にお手洗いはありません。

建物の横に地中海風の建物があり、そこがお手洗いになっています。(お手洗いもウォシュレット付きで綺麗キラキラ)


お手洗いを拝借したバーバが、帰り道のバスの中で

『あのお手洗い、吉永小百合さんも使ったのかしらね?ニコニコニコニコ』って、なんだか凄く嬉しそうでした(笑)

{06D7460B-6EF9-4271-B9F1-D0D7180BDC20}