襲撃の失敗は神格化の始まり~確トラにどう備えるか!? | KCR総研代表 金田一洋次郎の証券アナリスト日記

襲撃の失敗は神格化の始まり~確トラにどう備えるか!?

 世の中は、何が起こるか分からない。無論、トランプ氏銃撃のことである。襲撃の失敗で、生き残った者は、運命を感じるのではないか!?私は、神によって生かされたと。

 まさに、今回のトランプ氏がそうであり、今後、彼は、自分を自ら神格化して、政治を行うような気がする。「王になれ」はトランプ氏の座右の銘だと聞くが、王を飛び越えて神になるかもしれないのだから、再び米国大統領に返り咲いた暁には、全世界が彼の一挙手一投足に注目することになるだろう。

 次の4年間の彼の政治は、全世界に大きな影響を与えるだろう。ウクライナに関しては、24時間以内に停戦させるとしており、ロシアと停戦に向けて、本格的な動きとなる。多分、現在侵略されている領土を割譲するかわりに、ウクライナのNATO加盟を認めさせるなど、ウクライナにとっては屈辱的な合意になる可能性があるが、国力というものが何たるものか、全世界が思い知らされる動きとなっていく。

 軍拡も進む。今回のトランプ氏への襲撃で、米国で銃規制が進むと話す識者もいるが、多分、むしろ逆の動きになり、むしろ自己防衛の大切さから、銃での防衛が大切とされ、過去、トランプ氏が発言したように学校などでも教師達が防衛のため、銃を持つようになるかもしれない。トランプ氏の支持母体である全米ライフル協会は、益々、力をつけ、世界的にも軍備増強の動きとなる。米国における軍産複合体は益々、影響力を及ぼすようになり、イスラエル寄りの政治が顕著となり、ハマス壊滅に米国は益々力を貸すようになる。

 保護貿易は顕著となり、中国60%関税は公約どおり、実施され、日本においても10%程度の関税がかけられるだろう。無論、中国も報復関税をかけ、世界景気は悪化の方向に動く公算が大きい。為替への影響は何ともいえない。米国のみならず、世界全体の景気が冷え込むからである。世界的に金利を引き下げる動きとなることから、株式市場にはプラスに働く公算が大きいが、日本は、金利を上げることができない状況が続くだけに、為替も極端な円高にぶれるとは考えにくく、輸入物価は高止まりで、家計における経済的閉塞感は、益々、強くなるだろう。

 11月の米国大統領選以降、世界がどう動き、日本がどうなっていくのか!?まさに神のみが知る世界となっている。

金田一拝