金田一の特別コラム~ネタニヤフに神罰を! | KCR総研代表 金田一洋次郎の証券アナリスト日記

金田一の特別コラム~ネタニヤフに神罰を!

 昨日、パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトにある国連運営の学校をイスラエル軍が空爆し、40人以上が死亡した。ガザ当局者発表では、死亡した40人のうち、14人が子供で9人が女性だという。その他にも70人以上がこの空爆により負傷している。

 もう、我慢がならないというのが今の心境だ。私は、この紛争で、イスラエルという国が、一発で嫌いになった。我が国は、米国の顔色ばかり窺うのではなく、独自の主張、外交を展開すべきである。

 確かに、この紛争のきっかけを作ったのは、ハマース側である。今なお、人質を抱え、イスラエルに徹底抗戦している。複雑に張り巡らされた地下トンネルを壊滅することは容易ではなく、未だ、ハマス最高指導者のイスマイル・ハニヤ氏の居場所すらつかめていないのが実情だ。

 イスラエルは、こうした現状に苛立ち、大量殺戮作戦を実行。先日の報道によれば、これまで3万6439人が死亡しており、行方不明者も約1万人居るとされ、実に4万人以上の人が犠牲となっている。

 こうした遺体の引き上げだけでも3年以上かかるそうだ。襲撃、拉致されたイスラエル側の犠牲者は、1200人以上とされる。殺戮人数だけを見れば、もう十分な水準ではないか。ここで、この紛争を止め、停戦交渉に入らなければ、完全に泥沼状態となり、大量虐殺はまだまだ続く。

 日本は、米国に盲従するのではなく、戦争犯罪を許すことなく、少なくとも空爆を停止し、地上の特別軍事作戦に移行させるなど、戦闘の縮小をイスラエルだけでなく関係する国際社会に向け声高に主張すべきである。

 攻撃するイスラエルも一枚岩ではない。既に、政府内では、こうしたネタニヤフ政権の強硬姿勢に対し、ガンツ前国防相は戦時内閣を離脱する動きも示唆し、ガザ地区の戦後統治計画を期限となる明日6月8日までに策定するよう要求している。

 ネタニヤフ氏には国際刑事裁判所(ICC:International Criminal Court)により、ハマス幹部同様、一連の戦争行為による逮捕状も発行されている。言うまでもなく、現在の裁判長は、日本人の赤根智子氏である。

 ICCには米国などのご都合主義の大国は参加していないが、ICCの勇気ある行動に敬意を表すると同時に、戦時内閣を政治利用するネタニヤフ氏には、シオニストだからこそ、宗教上の相応の神罰が下ることを願ってやまない。

金田一