あきらめたらそこで終わり!北方領土問題!~金田一コラム | KCR総研代表 金田一洋次郎の証券アナリスト日記

あきらめたらそこで終わり!北方領土問題!~金田一コラム

 2月7日は北方領土の日。いったい、どのくらいの国民が、この日を認識しているのか。ほとんどの国民がこの日を知らないのではないか。そう言う私も、その一人である。

 しかし、北方領土の日は、知らなくとも、北方領土の重要性を常に気にしている国民の一人ではある。ロシアがウクライナと戦争をしている今、米軍と組んで、北方領土に対し、特別軍事作戦を仕掛けることができないものかと思っているくらいである。

 何故なら、ロシアのウクライナ侵攻がNATO脅威におけるものであるとするならば、我が国にとっても北海道、ひいては国全体の安全を考えた時、海で隔たれているとはいえ、あまりにも近すぎるからである。

 それは、北方領土が占領されている現状を、その目で見ることで、はっきり分かるであろう。自分の目で見なければ、決して、この思いを国民に共有させることはできない。

 恥ずかしながら、私は、この年になるまで、北方領土というものをこの目でみることは無かった。私が、直接、北方領土を根室近郊から見ることができたのは、数年前のことである。

 その時の衝撃は、今でも決して忘れることは無い。この地が、ロシアに占領されているのであれば、いつでも日本に侵攻可能であり、いつでも大規模軍事基地を造り、ミサイルを日本の主要都市に向けることができる。背筋に恐ろしい戦慄が走ったのを今でも鮮明に覚えている。

 私は、国後島の対岸にある海の石を拾い、自宅に飾ってある。この衝撃を決して忘れないためだ。

 国後島は、沖縄よりもでかい。こんな事実すら知らない日本人が多いのではないか。いったい、日本の戦後教育はどうなっているのか。私は、すべての小学校で、修学旅行に北海道で対岸から北方四島を見るツアーを組むべきであると思う。

 あの島は、日本の領土なのだと。日本を守るために、占領しているロシアと解決しなければならない島なのだと。

 以前、北方四島の名前すらまともに呼べない国会議員が問題となっていたが、ことは、そんな低俗な話ではない。現地に行けば、根室と歯舞諸島の最前列にある水晶島の近さに驚くであろう。

 そこがロシアに占領されているのだ。日本の平和を望むのであれば、日本人なら、まずは、その事実を目にすることだ。全ての日本人にこう言いたい。


金田一拝