もう自民党派閥政治はいらない! | KCR総研代表 金田一洋次郎の証券アナリスト日記

もう自民党派閥政治はいらない!

 
 3人集まれば派閥ができるというが、政治の世界で、今ほど、派閥政治の悪影響が及ぼしていることはないのではないか。

 よく永田町の論理というが、永田町で生きたことがないほとんどの国民はこの感覚を知らない。私もその一人である。

 思うに、日本の政治制度において、国会議員の中から、首長を選ぶという議院内閣制は、直接、首長を国民が選ぶことができないという、決定的な問題を抱えている。しかし、独裁者が、大統領制の国から多く生まれていることを考えれば、必ずしもマイナス点ばかりともいえないだろう。

 問題は、仕組みの問題というよりも、制度の副作用をどう自浄していくかにあるのだと思う。制度を変えようと思っても、それはそう簡単ではない。やはり首を挿げ替える方がはるかに簡単である。

 今の日本の閉塞感は、どう考えても、自民党一党独裁による派閥政治にあると思う。派閥政治も、デメリットばかりではない。一時の日本においては、自民党単一政権において、党内で政策論争をし、派閥政治が、一定のメリットをもたらしたことがあった。

 しかし、歴史をひもとけば、角福戦争の頃から、派閥の力は、政策とは関係なく、数の論理、金の力に置き換わる形になっていったように思われる。

 現在の内閣は、本人も含め、宏池会のプライドだけで成り立って見えるのは私だけであろうか。保守本流としても意地だけで政権を維持しているように見える。

 無論、そこに国民はいない。永田町の論理として、成り立っているだけである。

 はっきりいって、今の政治における派閥政治は、終焉を迎える時に来ていると思う。日本の将来を決める政治が、派閥の論理だけで歩んできた結果が、今の日本である。

 国民は、現状に危機感を持たなくてはならない。このままでは、本当に格差は益々、開き、貧困家庭は増加し、生活は、徐々に困窮し、何より、この国で生きる希望を見失ってしまう。

 派閥政治の弊害の頂点に来ているのが、今の日本なのである。衆院解散は、これまで2年半以内には、ほとんど行われていると聞く。内閣改造などで、お茶を濁すことなく、一刻も早く、国民に信を問う解散総選挙を実施してほしいと願うばかりである。

金田一