マスクはいつまでやるのか!? | KCR総研代表 金田一洋次郎の証券アナリスト日記

マスクはいつまでやるのか!?

 「これいつまでやるの?」とある政治家が記者団に対して問いかけたことは記憶に新しいが、タイミングが悪すぎて、その後我が国において感染が爆発的に増加したことから、まじめな日本人は、自助努力によって、あらゆる人が、外出時、マスクを着けることが常態化している。

 現在も感染者は、ピークを過ぎたものの、決して少ないとは言えないが、ご存じのようにオミクロン株の重症化率は低いとされ、その影響かわからないが、3回目のワクチン接種率は、国が思うような数に増えていないのが実情だ。

 ウイルスは変異をするから、この先何とも言えないが、感染者数ばかり報道されても、実際のイメージは、身近な人が亡くなったりする肌感覚からするとコロナに関しては大分、収束に向かっていると考えて間違いないと思われる。

 となると、国は、国民に対して、徐々に安心感を与えるメッセージが必要なのではないかと感じている。その、メッセージとして今、必要と考えるのが「これいつまでやるの?」との問いかけだ。

 既にイギリスなどがマスク規制を外しているが、欧米は、日本のような自助努力では皆言うことを聞かないので、マスク規制がなされたため、解除という形で国民に分かりやすいメッセージを与えることができる。

 一方、日本は、皆まじめなため、自助努力に頼り、それはそれで立派だが、逆にマスクなどをしていない人を見ると、けしからんとういうような風潮がある。日本人特有の横並びの意識だとは思うが、ここは今こそ、政治家が「マスクはそろそろいらんだろう」という考えを持ち、特に屋外においては、マスクは着けても着けなくてもいいというメッセージを出すべきだと考える。

 首相が言えば一番いいのだが、この発言、リスクを感じて誰も言わない。しかし、私はそろそろ、屋外のマスクはばからしいと心底感じるようになっている。美味しい空気も自由に吸えないし、第一、自然ではない。慣れたとはいえ息苦しさは相変わらずで、私のような眼鏡人間は、息が弾むと眼鏡も曇って大変煩わしい。

 経済を普通に回していくためにも、今こそ「これいつまでやるの?」と言ってほしいのだが、如何なものだろうか。

金田一