リモート&テレワークは定着するか!? | KCR総研代表 金田一洋次郎の証券アナリスト日記

リモート&テレワークは定着するか!?

■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
無料株式講演会&企業IRフェアIN東京・ライブ配信!
10月29日(金)ダイキアクシス(4245 東証1部)の魅力に迫る!
ライブ参加のご登録は今すぐがお勧めです!!
【東京】http://www.ir-channel.jp/event/tk211029.html
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 元総理がテレワークのことをオンライン会議と混同したのは記憶に新しい。では、リモートワークとテレワークの違いはなんぞや。

 すぐに明確に答えることができる人は少ないのではないか。よって、周りも元総理の勘違いを馬鹿にするのもどうかと思う。

 コロナ禍において、こうした新しい働き方が今後も定着するかどうかに興味がある。コロナでリモート&テレワークに関する働き方は一変したし、尚も続いている。しかし、こうした働き方は大企業だけで、労働者の半分以上は中小企業であり、彼らはコロナ禍であろうが、何も変わってはいない。

 非常事態宣言が解除され、東京では、また満員電車が当たり前になっていると聞く。こうした現状を見るにつけ、日本人は、どうしても同調圧力に抗えないのではないかと思っている。

 今年のノーベル物理学賞を受賞した真鍋氏が「 I’m not capable of living harmoniously.」と言っていたのは日本人にとってショッキングなことではなかったか。他の人と調和的に生活することができないから米国に居るとの発言は、私たち日本人がいかに調和的に他人を気遣って生きているかが分かる。

 ワーケーションなる働き方も、コロナ禍では生まれた。当社のような自由業では、ワーケーションなど当たり前に定着しているが、サラリーマン諸氏には、ちょっときついのではないかと思ってしまう。

 とにかくワーケーションなリモート&テレワークであろうが、確立するには、個として自立することが必要である。これが果たして、日本の組織の一員ができるであろうか。たまに、このような形を取ることができたとしても、組織の一員としてしばらく離れていると不安に駆られ、結局出社してしまうのではないかと思う。

 ワーケーションやリモート&テレワークができるのはほんの一握りの仕事の分野だけだろう。サラリーマンは出社さえすれば、ちゃんと給料をもらうことができる。言い方は悪いが、考えればこれほど、楽なことはない。選択性なる働き方を提案する向きもあるがコロナが収束するに連れ、早晩元に戻るのではないかと思う。

金田一