臨床の現場では、

「つらくて、話を聞いてもらえませんか」

というご依頼を受けることがよくあります。


ご指名をいただき、

ベッドサイドでお話をたくさん伺ってきました。

そのような時間は、私にとってとても大切な時間でした。


一人ひとりの思いから出てくる言葉は、

心の奥から出てくる、大切な言葉です。

その言葉に触れるたびに、

「話を聴くこと」の意味を、私は深く感じるようになりました。


その経験は、今の私につながり、

出会う人々と一緒に、

心と向き合う時間へとつながっています。


どうして、友達や家族ではなく、

心理師に話を聴いてもらうのか。

その意味は、人それぞれだと思います。


その中でも、

「アドバイスが欲しいわけでもない」

そう感じていらっしゃるご相談さまも、少なくありません。


「話を聞いてほしい」と感じている方は、

心理カウンセリングで話すことそのものが、

心を整える大切なプロセスになることを、

どこかで感じ取っておられるのかもしれません。


言葉にすることで、

ご自身でも気づいていなかった気持ちに出会ったり、

絡まっていた思考が、少しずつほどけていくことがあります。


安心して話せる時間は、

それだけで、心の整理につながる意味のある時間です。


「ただ話したい」

そのお気持ちも、

大切なご相談の理由のひとつです。


実際に、

自分でも気づいていなかった心の中の思いに気づき、

視界が開けるような感覚を持たれる方も、

少なくないと感じています