ひととかかわる
急に多くの人と
深く関わりあうことになって
人と関わりたくないと願っていたはずなのに、気がつくと
誰かが懐の中に滑り込もうとするのよ。
他人の不幸に共鳴してまたこころがキュゥっとする。
大学生になってはじめて友達の母親と会った。
その子は母親がうつ病なのでなかなか友達にあわせたりは
しないらしいのだけど
その友達はやけに私を気に入ってくれたらしく
母親に合わせてくれた。
母親とその友達とご飯を食べに行くことになったのだけど
母親は家でもう既にずいぶん飲んでいて
私と顔をあわせたときは足元がふらつくほどだった。
はじめジョリパに行ったのだが
朝まで屋にいこうという話になり
ピザを少しとワインを少し飲んでジョリパをでた。
ジョリパで友達の母親(以下、彼女)は
とても短くタバコをもっていたので
私は思わず「深くくわえすぎぢゃね?」と驚いてチラ見てしまった。
彼女は其れを察知したのか
『ごめんね変わった吸い方するでしょー
フィルターとるんよ』と言った。
私はおどろいて『あつくないんですか?』というのが精一杯だった。
彼女はフィルター部分を始めにちぎってからタバコをすっていたのだ。
フィルターって何のためについてるのかわかってんのか?
ある意味、ヤクぢゃん!と心の中で思ってたら
『ごめんね不眠症だからもうお酒飲んできちゃったのよー』と
彼女はさらに私を困らせることをいうのだ。
どんな風に言葉を選んではなせばいいか解らなくなってしまった。
そんな母親をにこにこと楽しそうに眺める友達。
それから朝まで屋にいったんだけど
朝まで屋はなぜだか閉まっていて
急きょシダックスにいくことになった。
彼女は飲み放題にして
ガブガブのんだ。アタシは何回注文したか覚えてないくらいで。
私はなんだか気が気じゃなくて
彼女が楽しめるようにリクエストには精一杯答えて歌った。
始終テンションが高くて彼女はすんごく楽しそうで
本当によかった。友達もずっと嬉しそうだった。
私は余計なことが頭にぐるぐる廻って
心が重くなった。
彼女の不安や、友達の不安を、意味無く想像したりして
二人の笑顔が、なんだか、キュゥと私の心を締め付けた。
私は最後までこの人たちとヨツに構えてガッツリ組めるんだろうか。
たぶん逃げ出してしまうにちがいない。
人の苦しみまで一緒に抱えてあげられるほどキャパないくせに
またこうやって人の傍にいて
無責任な私。