冬の針が雨のように俺を刺していた。
でも、俺は湯を使わない。あちこちに散らばる記号共はまだ形を持っていない。俺は唸った。神経が脳髄から全身を呪っていた。医療用ライトが無意味に俺を照らす。
終わりだ。俺が体験してきた出来事は、ドロドロの膿でできた沼で、そこに花が咲くはずがない。
俺はそびえ立つ竹の森の根が侵食する神が所有する土地にある、シルバーの池のほとりに悪魔の姿を見た。
俺は、かさぶたを一枚一枚剥がしていた。布団と背中は一体化し、立ち上がることができなかった。窓から外を眺めると「お前と、犯罪者たちの間に檻などいらない」黒い雲が言った。
ついに何も見えなくなった俺は、できる限り温まるように努め、女の細くて頼りない肉体を仄かに想った。冬の針の雨が残酷に俺を刺し続ける。
目を閉じろ、ここまで来たんだ。