ある面白い調査結果を目にしたので、紹介します。
ある人たちを対象に、自分が自動車の運転がうまいかどうかのアンケートをとりました。
結果は「運転がうまい、得意」と答えた人が圧勝で、全体の3分の2の人がそう答えました。
さらに、直近運転した時にはどうだったか、たずねました。
結果は、「直近の運転が最もうまくできた」とか「今までの運転の中でも、いい方だった」と答えた人がほとんどでした。
こういった調査結果でしたが、この調査の対象となった人が特徴的。
実は、この調査は、自動車事故で入院していた人に対して行われた調査でした。
しかも、加害者側の人たちに対してなされたものです!
このような自信過剰は、一体どこから来るのか信じられない、と思うかもしれません。
が、どんな人でも多かれ少なかれ、このような一面があります。
趣味でも仕事でも何でもいいのですが、「自分が世の中の平均に対して、どのくらいのレベルにあるか?」
と考えてみましょう。
たいていの場合は、自分は平均以上のレベルと思っているものです。
人間の本質的な性質として、自分を高く評価するもののようです。
これは、良い面でもあります。
楽観的なくらいでないと、何も新しいことをチャレンジしようという気にならないでしょう。
そしてチャレンジしない限り、うまくいくこともありません。
しかし、あまりにも楽観的なのは、やはり問題。
極端な自信過剰に陥ると、無謀なチャレンジをして無駄な失敗をする事になります。
楽観的なのは必要ですが、自信過剰はダメ。
このバランスが難しいですね。
少しでもこのバランスを保つには、自分を客観的に冷静に見つめることが大切です。
人は自分のことは過大評価しても、他人のことは比較的正確に把握できるもの。
従って、自分の事をあたかも他人であるかのように見るくせをつけたいですね。
そのためには、例えば日記とかブログとか、自分の行いを文章にしてみるのも、ひとつの策です。
後でそれを見れば、そのときの自分が冷静に見つめられます。
見直すのは結構恥ずかしいものですが、それでもそこから得られるものは大きいでしょう。
徳川家康は、武田信玄と戦った時に大敗し、恐怖のあまり脱糞して逃げ帰りました。
そしてその時の様子を絵に描いてもらい、常にそれを見て自戒したといいます。
私たちにとっての日記やブログも、そのような自戒の手段でありたいものです。