パソコンを使っていると、時々ソフトをアップデートしなければならないことがありますね。

 その時、問題なのが初期設定の変更。

 最近では、あるソフトをアップデートして使い始めたところ、文字をコピペしたときにフォントやサイズが変わるようになってしまって困りました。

 この他、今まで使っていたショートカットキーが変わってしまったとかいうこともよくあります。

 今までの方が慣れていて素早く操作できたのに、新しくすることにより、かえって手間がかかるという。

 多くの場合は、元の設定に戻せるのでしょうが、結局そのままの状態で使ってしまいます。

 そして、ストレスがたまります。

 本当は、ちょっと時間を使って初期設定を変えればいいのです。

 しかし、面倒だから後でやろうと思い、結局やりません。

 こういうことって、結構よくありませんか?



 似たようなことは他にもあります。

 デパートで、期間限定セールがあった時など。

 ちょうど、ちょっと買いたいものがあると思っていたところ。

 そこで仕事の休みの日に行こう、とか思いつつ、ずるずると遅れていって、結局セールが終わってしまった、とか。

 このようにすぐに行動に移せない性向のことを、先延ばしシンドロームと言います。

 これは、すべての人が多かれ少なかれ持っている性質です。

 そんなに大変でもないことなのに、先延ばしする結果、このようにチャンスを逃してしまうというのは、実に勿体無いことです。



 このような先延ばしを防ぐ方法は色々ありますが、ここでは、ごく簡単な方法を紹介します。

 それは、実行する日時を書いておくこと。



 これに関して行われた実験があります。

 ある地域で、予防接種をするので、お知らせのチラシを準備しました。

 その時、3種類のチラシを用意し、各家庭に無作為に配布しました。

 一つは、予防接種できる日にち(複数)についての告知のみのチラシ

 もう一つは、予防接種できる日にちに加えて、行こうと思う日にちを記入する欄を設けたもの

 もう一つは、予防接種できる日にちに加えて、行こうと思う日にちと時間を記入する欄を設けたもの

 結果は三番目が、最も行く人が多かったということです。



 実は、先延ばしをする人は心配性からきていることが多いのです。

 人は基本的に保守的で、無意識に現状を維持しようとします。

 そこ結果、先延ばしをするわけです。

 従って、日にちを自分で決めることで、決意を促して機会損失を防ぐことができるのです。

 ぜひ、お試しを。