近所のおばあちゃんがカメを持ってきました。

「飼われえ」と。

 子供達が喜ぶとでも思ったのでしょう。

 妻も引きつった笑いを浮かべ、ありがとうと言って軒下に置きました。

 しかし、子供達は今や中学生と高校生。

 見向きもしません。

 小学校の時だったら目を輝かせて見ていたものですが。



 カメは以前に何度か飼いましたが苦い思い出があります。

 2年間以上長生きさせたことがないのです。

 特に冬越しが難しいです。

 冬眠してそのまま死んでしまうことが多いです。

 それに、なんとか越せても次の夏の暑さで死んでしまう。

 写真は、以前飼っていたカメの遺影です。


 そういうこともあり、もらったカメはすぐ逃がしてやりました。

 逃す時には、子供はやや不満げでしたが、どうせ世話するのはいつも私なのです。