まもなくゴールデンウィークですね。

 我が家の子供達も、だんだんと休みが近づいてきて待ち遠しく思っているようです。

 今の時期は、進級してからだいぶ落ち着いてきた頃です。

 学年が変わると先生やクラスメートが代わり、緊張するもの。

 それだけならいいですが、相性の悪い人と隣の席になったり、苦手な勉強がさらに難しくなったりすると、憂鬱なものです。

 ストレスで、勉強や部活に集中できないかもしれません。

 激しい場合には、不安が高じて体調も悪くなります。

 そして、それがさらに心身の不調を深めます。

 負のスパイラル。

 こうした結果、五月病で学校に行けなくなったりしてしまいます。



 大切なのは、くよくよと先のことを考えずに、今すべきことを集中すること。

 古くはお釈迦様も「過去にとらわれず、未来に夢を見ず、今この瞬間に集中しなさい」と言っています。

 しかし、言うは易くして行うは難し。

 不安で悩んでいる時に、目の前のことに集中しろと言っても、それができれば世話はありません。

 従って、普段から集中するためのトレーニングをしておくことが重要です。


 そのトレーニングの一つ、瞑想。



 もしかして、瞑想というと怪しい雰囲気を感じるかもしれません。

 オウ○心理教みたいな。

 でも、決して怪しいものではありません。

 瞑想は、現代においても効果が確認されています。

 現在の心理学でいうところの、マインドフルネスという概念と同じです。

 マインドフルネスとは、ある出来事や状態を、感情や善悪の判断をせずに、ただ注意を払うことです。

 これにより心理ストレスは和らげられ、幸福感も高まるとされています。

 さらには、心理面のみならず、腰痛のような慢性的な痛みを和らげたり、健康を増進する効果まであります。

 うつ病などへの臨床応用もされています。



 具体的に瞑想する方法については、インターネットなどでいろいろ書かれていますので、検索すれば色々出ています。

 必ずしも、こうしなければならないというような、決まったやり方はありません。

 ここでは、うつ病などの治療に使われている方法について紹介します。

 二つの注意力を鍛える方法です。

 一つはある一点に注意を集中すること、もう一つは周囲の環境や自分の感覚の変化に意識を集中すること。



 手順としては、まず背筋を伸ばし、楽な姿勢で座ります。

 目は閉じるか視線を落とします。

 そして、呼吸に注意を払います。

 呼吸が、体全体をめぐるイメージを持ちます。

 そして、空気が出入るする腹部の感覚を意識します。

 呼吸によって影響を受ける体の一部を選び、そこに意識を集中させます。

 これを5~10分程度、行います。

 次に、呼吸とともに全身の動きを感じます。

 自分の感覚を受け止め、今起きていること音や臭い、そよ風などの感覚や思考に意識を向けます。

 そして、その変化に注意を払います。

 これを5分行います。



 普段、忙しい生活をしている人は、なかなかこんなことをしようという気にならないかもしれません。

 でも、そういう人こそ一度行えば、効果を実感することと思います。