あっという間に今年も3月ですね。
だんだん暖かくなってきました。
インフルエンザの季節ももうすぐ終わりですね。
今年は娘がインフルエンザになって、私も移されました。
しかし、娘がインフルエンザワクチンを接種していたせいか、さほど重症にならずにすみました。
ワクチンの力は偉大です。
毒性を弱めた微生物やウイルスをわざと接種することにより、抵抗力をつける・・・逆転の発想です。
ただし、言われてみれば当たりまえ。
私たち素人でも、考えられそうな気もします。
コロンブスの卵のようなものかもしれません。
実際問題として、ワクチン以外の大発明でも、何もないところから全く新しい原理を生み出す、ということはほとんどありません。
そもそも、私たちの脳の中では、何か新しいことを考えている訳ではありません。
考えているように見えて、実は脳の中では記憶を引き出す作業を行っているだけ。
つまり、知識が第一にあるのです。
そしてその上で、それを取捨選択して組み合わせ、こうすればこうなるのではないか、という推論を立てます。
ただし、この推論は、往々にして偏った情報とか他者からの助言などで間違っています。
我々の知識や経験も、ここでは逆に誤った思い込みになることもあるでしょう。
従って、推論が建てられても、前のめりになってすぐにやってしまうのではなく、一旦立ち止まって冷静に考えることも重要です。
思い込みにとらわれずに「これで大丈夫か?」と自問自答します。
そのために、フレームワークを利用するのも有効です。
例えば、工業製品の不具合のチェックなどは、4Mというのが用いられています。
これは、Man(人)、Machine(機械)、Material(材料)、Method(方法)の頭文字をとったもの。
これらの個々の要因について、正しく機能しているか一つ一つ確認します。
このような過程を通して、一つの新しい方法とかモノが生み出されるわけです。
このようにして考えてみると、新しい発想をするには特別な能力はいらない事がわかります。
誰にでもできそうに思えます。
ただし、その際に絶対に必要なものが一つあります。
それは、問題意識というか改善の意欲を持つこと。
空を飛びたいと思わなければ、誰も飛行機は発明できません。
現状で満足していると、新しいことは生まれません。
毎日の同じことの繰り返しを楽しむ、という人はそれはそれで幸せかもしれません。
でも、もしもそうでなければ、今まで持っている知識を生かすことができないか、ちょっと考えてみましょう。
思い込みを無くし、自由な発想を持てば、新たなアイディアが生まれるかもしれません。