新年に際して、皆様色んな目標を立てたことではないでしょうか?

 立てた目標は、達成できる人もいれば、できない人もいます。

 どうして達成できる人と出来ない人がいるのでしょう?

 違いは、頭の良さでも身体能力の高さでもありません。

 沢山のチャレンジをするかどうかです。

 達成できる人は、例え一回や二回上手くいかなくても、諦めずに手を変え品を変えてチャレンジし続けます。

 そして、その結果、達成してしまいます。



 発明の世界では、千三つという言葉があります。

 千個の発明をしたとしても、その中で実際に役に立つのは、三つだけ、という意味です。

 でも、千三つはまだましです。

 もっとすごい人がいます。

 エジソンは、電球を発明するまで1万回の失敗をしたそうです。

 しかし、彼は失敗したとは言いませんでした。

「失敗したのではなく、1万のうまくいかない方法を発明した」と言ったそうです。



 発明だけではありません。

 芸術の分野で言えば、ピカソのゲルニカが有名です。

 戦争の悲惨さを描いた絵画で、教科書にもよく出てきますね。

 この絵画を完成させるために、ピカソは膨大なデッサンを残しています。

 顔が人で胴体が牛の絵とか。

 ところが、そのデッサンした多くが完成品に使われていません。

 色んな図案を試してみてはボツにし、さらに別の図案を試しています。



 ある学者さんは、歴史的に偉大な発明家や芸術家、優れた起業家達がどのようにして卓越した業績を残したか、研究を行っています。

 そして、その中から不変の法則を見出そうとしました。

 その結果、多くが、色々なアイディアをとにかく試すというプロセスを踏むことに気づいたそうです。

 また、そういった偉人たちは、必ずしも最終的に役立つかどうかを考えず、盲目的に行っていることも多いそうです。

 ところが、私達一般人はというと、色々と思いつくことはあっても、それを実行することは必ずしも十分でありませんね。

 現在の学校や会社とかの組織では、管理が厳しすぎて、いろんなことを試す芽を摘んでいるような気もします。

 また、多くの人はやることが多すぎて時間がない、

 あるいは、やりたいことがあってもお金がない、

と色んな理由があります。

 それでも、やりたいという気持ちを持ち続けて、できる範囲で試してみましょう。

 そうすれば、それによって得られる果実は決して小さくないはずです。

 それは金銭面だけではありません。

 やっていて楽しいし、充実感があります。


 そして、そうしてチャレンジしていくことにより例え失敗しても目標達成に近づいているのです。