昼間に暑くて寝ていたら、家の隣の田んぼにラジコンヘリコプターがやってきました。

 農薬散布するとのことです。

 うちの妻は、それを聞いて慌てて干していた洗濯物を片付けました。

 後で、「もう!やる前に言って!」 と怒っていました。


 夏場の農薬散布は暑いし重いし大変な重労働です。

 うちの隣の田んぼを使っているおじいさんは、歩くのもやっとという状態なので、農薬散布などとても出来そうにありません。

 そういう方にとってヘリコプター散布は画期的に楽です。

 しかし、農地の宅地化が進んでいる場所では、ウチの妻のように散布を嫌がる人が多くいるのも事実。


 実際、ヘリコプターに載せる農薬は、相当濃度が高いですし、妻の懸念もよくわかります。

 事前にいついつやる、と連絡できればいいのでしょうが、今年は雨や風の強い日が多く、たまに静穏な日があると急いでやってしまおうとして急にやることになるのでしょう。

 しかし、それは洗濯物干しでも農薬散布でも同じこと。

 かくして、洗濯物を干している横で農薬が撒かれる訳です。

 こうして考えてみると、日本農業の抱えるいくつもの構造的な問題があぶり出されてきますね。



 ちなみに、農薬散布は、ほんの1、2分ですぐに終わってしまいました。

 その後、庭にでてみると、クマゼミが一匹、地面にひっくり返ってピクピクしていました。