今日は胃潰瘍

 

 

40代の男性に多いとされてきた病気だけど

 

女性も社会進出するにつれて増えてきたし

 

若い人もかかるようになった

 

 

 

えっ胃潰瘍で入院?

 

ストレスたまってたんやね~

 

 

なんていう台詞は何度も聞いたし何度も言ったように思う

 

ストレスは不安、イライラ、心配、苦痛、怒りなどによって生じるけど

 

本当にそれで胃潰瘍になるのか?

 

 

ストレスが高まるとまず脳内の視床下部が刺激される

 

すると副交感神経が興奮する

 

副交感神経の中には胸腹部の臓器を支配する迷走神経があり

 

胃の上部にある胃底腺から塩酸、ペプシンが分泌され

 

胃の下部にある幽門腺からはガストリンが分泌されて胃液の分泌を倍増させる

 

 

副l交感神経が機能的に興奮すると交感神経も亢進して

 

胃の末梢血管が収縮し

 

胃粘膜の血行量と胃粘量が減少する

 

 

ストレスによって視床下部が興奮すると脳下垂体前葉も刺激される

 

脳下垂体前葉は副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を分泌

 

それによって副腎皮質糖質コルチコイドを分泌

 

このホルモンが胃底腺を刺激して胃液分泌を促進する

 

 

胃液に含まれる塩酸はPH1~2

 

とんでもない強酸なのだ

 

だから

 

塩酸がたくさん分泌され

 

粘液の分泌が減ると

 

胃粘膜が塩酸によって消化されていき

 

粘膜が破壊されるに及んで潰瘍となる

 

 

胃液が多すぎると

 

胸焼け、酸っぱいゲップなどが起こり

 

嘔吐、吐き気、食欲不振により体重減少などの症状がみられる

 

 

口臭も出ることがあるけど

 

肝炎、慢性胃炎、胃下垂などの可能性もある

 

 

 

胃壁は次のような構造になっている

 

粘膜層

粘膜筋板

粘膜下層

固有筋層

漿膜下層

漿膜

 

初めのうちは粘膜の表面がただれる程度だけど

 

進行すると粘膜に穴があく

 

さらに進行すると固有筋層に達し

 

ひどくなると漿膜層にまで

 

さらにひどくなると漿膜を突き抜けて胃壁にぽっかり穴があいてしまう

 

 

十二指腸の構造もだいたい上記の胃と同じ

 

 

日本人では

 

胃潰瘍は中高年者に、十二指腸潰瘍は青壮年者に多く見られる

 

二つあわせて消化性潰瘍という

 

 

痛みは腹部やみぞおちに現われることがあり

 

胃潰瘍は食後に痛み出し、食事を多くとり過ぎると痛みが長引く

 

十二指腸潰瘍は空腹時に痛くなり、食事をすると治まる

 

 

しかし

 

胃や十二指腸に穴が空いて出血するまで腹部やみぞおちに痛みがでないこともある

 

出血には吐血と下血がある

 

 

吐血は胃酸によってどす黒い血が吐き出され

 

冷や汗、脈拍の乱れ、血圧低下、激痛を伴うことがある

 

真っ赤な鮮血を吐く場合は、肺や気管から出た喀血

 

 

下血のときは血が混じったどす黒い便が出て、これをタール便という

 

胃がんや大腸がんのときも出てくるので検査する必要がある

 

 

胃潰瘍がひどくなって膵臓にまで炎症が及ぶと

 

腰痛を併発することがある

 

 

 

原因は

 

すでに述べたストレスの他

 

ヘリコバクター・ピロリの感染

 

香辛料の多い食事、熱すぎたり冷たすぎたりする飲食のしすぎ

 

鎮痛剤やステロイド剤の長期服用

 

タバコ、酒、コーヒー

 

暴飲暴食、早食い、間食

 

などなどが考えられる

 

 

 

鎮痛剤については

 

非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs=エヌセイド)というのがある

 

腰痛、膝痛、関節リウマチなどの痛み止めに使われる鎮痛剤で

 

胃の粘膜を荒らしてしまう副作用がある

 

ステロイド剤も胃液の分泌を促すので胃粘膜によくない

 

そこで、

 

胃酸分泌腺の受容体を塞ぐH2ブロッカーやプロトンポンプ阻害剤などの薬を服用する

 

 

胃潰瘍より出血がみられる場合には内科での内視鏡手術

 

それでも止血・コントロールできない出血や穴があいている場合は外科的切除になる

 

 

 

ヘリコバクター・ピロリは

 

胃潰瘍の原因の7割、十二指腸潰瘍の原因の9割を占めており

 

ピロリ菌は強酸である胃液の中でも生きられる希な細菌で

 

産生されるさまざまな分解酵素によって胃粘膜が破壊される

 

慢性胃炎、十二指腸潰瘍、胃がん、MALTリンパ腫などの発生につながるという報告もある

 

 

しかし、ピロリ菌ワル玉論には疑問符がつけられている

 

1994年にWHOがピロリ菌を胃ガンの原因物質と特定、米国立衛生研究所(NIH)は「ピロリ菌陽性の胃潰瘍には除菌すべきだ」という勧告を出したことか、潰瘍の症状もないのに感染しているだけで除菌を求める人が多発。
ところがここにきて「ピロリ菌は思ったほど悪玉ではない」という見方が専門家の間で出てきた。大阪医科大学の島本史夫講師らが兵庫県五色町の住民薬1000人を対象に調べたところ、胃の病気にかかっている人と健康な人の間で感染率に差はないという結果が出た。
ピロリ菌だけが悪者ではないということを示唆している。
島本講師は「これまで患者だけのデータから判断していた点に問題があったのではないか?」と指摘する。
また米国の研究チームが除菌の成功後に十二指腸潰瘍
が再発した率を詳しく調査した結果、6ヶ月後に約20%が再発していた。

 

 

胃壁に巣くっているヘリコバクター・ピロリを除菌するという治療が一般的だけど

 

こんな話もある

 

2005年、和歌山県立医科大学の宇都宮洋才講師と近畿大学のグループは、梅干しの成分から胃潰瘍の原因とされるヘリコバクターピロリ菌の活動を抑える物質を発見した。
発見した物質は植物に特有の抗酸化物質『リグナン』の一種で、『シリンガレシノール』と呼ぶ。有機化学が専門の宮沢三雄・近大理工学部教授が梅加工品中の中から精製した。梅干し1個にはこの物質が11µg(µ=1/100万)前後含まれているという。
この物質をピロリ菌の培養液1ml当たり50µg加えると、約半数のピロリ菌の活性が鈍り泳ぎを止めた。同500µgを加えると、すべての菌が泳ぎを止めた。
和歌山医大ではこれまで1600人を対象にした疫学調査で、梅干を食べる習慣があると胃炎や胃潰瘍が起きにくくなることを発見している。
この予防効果はシリンガレシノールの作用が大きいとみている。

 

 

 

 

 

やれやれ

 

胃腸によろしいということで毎日ヨーグルト食べてるのに

 

さらにまた梅干しかよ

 

 

 

健康談議をやり出すと

 

ほんと、果てしないよな

 

 

 

 

 

では、おやすみなさい☆