また虫のおはなし
今日は虫垂炎(ちゅうすいえん)
消化器科か外科が専門科
虫垂ってのはどこにあるのか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%AB%E5%9E%82
小腸と大腸が連結してるところに
盲腸が出っ張っている
さらにその先に芋虫みたいなのがにょろっと伸びている
それが虫垂
盲腸-虫垂は腸の余計な出っ張り部分
進化の過程で退化したという説がある
http://www.bl.mmtr.or.jp/~isamutg/komimi/31.htm
哺乳類では消化しにくい植物を食べるため幾つかの袋を発達させて、「発酵タンク」として栄養を取りました。牛や羊は胃を幾つかに分散させて消化します。ウサギや馬は盲腸を発達させました。肉食や昆虫食の哺乳類には盲腸が無いか、あっても非常に小さいものになりました。人間は雑食なので盲腸は小さい方です。
虫垂はウサギや類人猿にもあります。虫垂炎はサルやネズミにも起きます。人間もかなりの頻度で起こします。今まで「盲腸炎」と言っていたのは実は「虫垂」が炎症を起こしていたのです。場所が近いので「盲腸炎」と言っていたのでしょう。手術も抗生物質も無かった時代では、「命取り」の病気でした。
大昔の人類は善玉菌を虫垂に備蓄する必要があったけど
農耕、牧畜を発明して食糧事情が格段によくなり
広範な栄養を摂取できるようになったので
虫垂の機能は退化していったというわけだ
そして
むかしからモウチョウといっていた病気は実は・・・
虫垂炎だったのか!
腸の粘膜は栄養を吸収しやすいように極めて薄くできている
だから異物や菌も侵入しやすい
そこで腸にはリンパ組織が張り巡らされている
虫垂は扁桃と同様に異物や細菌の監視ゲート
腸の隅っこで奥まったところにある虫垂は
異物がないか?厄介な細菌が入り込んでないか?
監視するのに適した場所だという
虫垂炎の
症状は
http://health.yahoo.co.jp/katei/detail/index.html?sc=ST050100&dn=2&t=key&p=%C3%EE%BF%E2%B1%EA
好発年齢は、6~30歳でとくに男女差はありません。リンパ、濾法の発育が10~20歳代にピークがあることも関係しているのでしょう。季節の変わりめに多いような印象があります。典型的な症状としては、上腹部の不快感からはじまって次第に右下腹部がズキズキと痛みはじめます。時間が経つに伴い食欲不振・吐きけ・嘔吐・発熱などが出現してきます。炎症が高度になり、虫垂の壁に孔(あな)があくと腹膜炎を起こしズキズキする痛みがお腹全体に広がります。
原因は
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E8%99%AB%E5%9E%82%E7%82%8E/
古くから種々の説があって、まだ決定的なものはない。すなわち、虫垂内容の停滞など、ある一定の条件下で腸内細菌が虫垂粘膜に炎症をおこすとする腸内細菌説や、扁桃(へんとう)炎の溶血性連鎖球菌など細菌が血流に入って虫垂に定着し炎症をおこすとする血行感染説のほか、食事性酵素説、アレルギー説、自律神経説、糞石(ふんせき)説、異物説、寄生虫説、ウイルス説、外傷説などがある。誘因としては、暴飲暴食、感冒、胃腸炎、便秘、過労などがあげられる。また、発症は乳幼児や高齢者に少なく、10~30歳に多い。かつては男性に多くみられたが、最近は頻度の男女差がなくなってきたほか、一般に菜食者よりも肉食者、農村よりも都会に多く、同一家族に発病率が高い。
要するに原因はよくわからないのだ
検査は触診、血液検査、超音波検査、X線、CTなど
触診については
虫垂炎の圧痛点(あっつうてん:押さえると痛みが増す部位)はいろいろあります。有名なのは「マックバーニーの圧痛点」です。へそと右腰骨の最も飛び出したところ(専門用語では右上前腸骨棘〈みぎじょうぜんちょうこつきょく〉)を結ぶ線の右3分の1の点のことをいいますつまり虫垂の位置がそのあたりにあることが多いということです。診断するのに非常に役に立ちます。
マックバーニーの圧痛点
http://health.yahoo.co.jp/katei/bin/popup?img=ST05010001
血液検査は
炎症を起こすと白血球ががんばるので、血中で白血球が増える程度をみる
超音波やCTなどでは
虫垂がひどく炎症すると腫れてる様子が写る
手術は
獨協医科大学越谷病院小児外科HPによると
http://www.dokkyomed.ac.jp/dep-k/ped_surg/T_appe.html
動画あり
最近は腹腔鏡手術で50~80分くらいかかり
他の病気や合併症もなければ6日後くらいには退院できる
モウチョウといえば普通は急性虫垂炎のこと
これに対して慢性虫垂炎というのがある
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E8%99%AB%E5%9E%82%E7%82%8E/
慢性虫垂炎(俗に慢性盲腸)とよばれるものは「いわゆる慢性虫垂炎」という程度の意味で、定義は不明確である。普通は虫垂自体の病変ばかりでなく、虫垂炎経過後の周辺臓器の癒着、これに基づく腸管の通過障害や機能障害による症状も含まれている。
いずれにしろ
子どもが虫垂炎にかかった場合は進行が速く
腸に孔があいて腹膜炎が続発するおそれがあるので
子どもがはげしい腹痛をうったえたら
もしものことがあるのでお医者さんに診せよう
もうひとつ病気のおはなし
鼻先にツンととがったように赤い腫れもの
虫にでも刺されてできるんだろうと思ってきたけど
あれは黄色ブドウ球菌が毛穴に入り込んで腫れることがあるそうだ
ブドウ球菌といえば食中毒のニュースに出てくるやつ
あの赤い腫れものは
面疔(めんちょう)という病気
疔(ちょう)が顔にできるから面疔という
http://image-search.yahoo.co.jp/search?p=%E9%9D%A2%E7%96%94&ei=UTF-8
疔は”おでき”ともいうし”
(せつ)”ともいう
一つの毛穴だと
(せつ)
二つ以上だと癰(よう)となる
なんだか出世魚みたいだけど
隣接する数本分の毛穴に菌が深く入り込んで化膿してしまう
とくに顔にできる面疔では
鼻腔や眼窩にできると脳に近いので
髄膜炎や脳炎にまで発展するおそれがある
勝手に潰して膿を出したりせずに
安静にして早めに皮膚科にいくようにしよう
抗生物質を投与すれば治癒する場合が多く
切開して膿だしまでしなくて済むそうだ
とういうわけで
おやすみなさい☆