日経新聞朝刊によると、グルジアのサーカシビリ大統領は13日夜、日経新聞など一部西側メディアと会見した。ロシア軍が停戦合意後もグルジアに通じる陸・海・空の交通網を押さえ「経済を破綻させようとしている」と強調し、米欧に軍事的な支援も含めた介入を訴えた。
7日にロシア側との武力衝突が起きた経緯について大統領は、同日午後11時にロシアの大規模な戦車部隊が国境を越えて自治州に進軍したため「グルジア人が住む村を守るために軍を派遣した」と説明した。この点についてロシア側はグルジア軍の攻撃を受けて越境したとしており、食い違っている。
大統領は「グルジア人を守る義務がある」と軍事行動の正当性を主張する一方で「ロシア軍の動きは、グルジアを侵略者に見せかけるための策略だった。ロシア側がここまで周到な準備をしていたとは想像できなかった」と述べ、誤算があったことを認めた。
ロシア側の狙いを「親欧米でNATO加盟を目指す現政権の転覆」とする裏付けとして、サルコジ大統領から「ロシア側が和平条件として大統領退陣を要求している」と伝えられたことを挙げた。軍事行動を続けるロシア軍を「市民をパニックに陥れ、政権に圧力をかけようとしている」と批判した。
ロシア軍がグルジア中部ゴリに進入したことについて大統領は「東西を結ぶ交通網が分断されている」と強調。これ以外にも①ロシアの黒海艦隊がグルジア沖に展開し、港湾機能が停止している②トビリシ国際空港などをつなぐ空路も欠航が相次いでいる――などと指摘した。大統領は「空港と港の稼働を確保することが最重要課題だ」と力説し、米国に軍事的な支援を求めていることを明らかにした。
武力衝突を巡っては「ロシアの挑発に乗ってしまった大統領の判断ミス」(東欧の外交筋)との指摘もある。経済的な困窮が深まれば、国民の不満の矛先は自身にも向かいかねない。
欧州復興開発銀行(EBRD)のカフカス地域の本部はグルジアの経済情勢について「輸送網が停止し、経済に大打撃を与えている」と指摘する。
英BPは12日、ロシアによる攻撃を恐れ、グルジア経由でカスピ海からトルコまで石油を運ぶBTCパイプラインを止めたと発表した。東西を結ぶ幹線道路がロシア軍により分断され、物資供給も滞っているもようだ。
トビリシでは市民が脱出路を確保するため、一部のガソリンスタンドに殺到。EBRDによると、この数日間で銀行預金の10%が引き出された。グルジアの発表によると、1万6千人が避難生活を強いられている。欧米の支援を求める大統領の姿勢には、市民に広がる不安や疲労感が政権の求心力低下につながる危機感がにじんでいる。
グルジアをめぐる紛争の中身がしだいにみえてきている。米大統領はロシアのグルジア侵攻が野蛮だと非難した。たしかに、自国の都合で隣国に軍を侵攻させたことはどうみても事実であり、やってはならないことだ。
一方、安全保障の問題として客観視すると、米国の欧州ミサイル防衛網の計画で米ロ関係は以前から冷却していた。グルジアを支援する米国も、停戦を呼びかける仏国もバリバリのNATO加盟国。グルジアのNATO加盟をロシアが阻止しようとするのは必然だ。利害関係において中立でありながら紛争を押さえる実行力のある機関が存在していない。また、米国が今日のグルジア政権をつくりあげたとロシアのラブロフ外相は言う。 グルジアのサーカシビリ大統領の親米的実態がまだよくわからない。グルジアの現政権がいかにしてNATO加盟を目指すに至ったのか?
強引な軍事侵攻は国際社会のルールから排除しようと米国が主張することに、どれほどの正当性があるかも疑問だ。覇権を維持するためなら米国も間違いなく同じことをするに決まってる。ただ、もっとうまくことを運ぶだろうけど。彼らは極めて心理学に長けている(笑)
それでもたしかに、米国以外に世界を任せられる国はない。米国と中ロとの間には、日本の自民党と民主党の格差よりもっとひどい差があると思う。だから、あえておもいっきり泥臭い調整のあり方としては、ロシアがグルジアの内政に干渉すべきでないという原則を教科書どおりに主張することになる。なんの変哲もないフツーの主張だが。逆にいえば、普通に見えて実はめっちゃ泥臭い。これは当然、ロシア指導層にとってめちゃむかつくことだが、ルールを守って戦うように呼びかける立場にいずれ自分たちも立つことになる。米国につぶされないように守りたいものっていったい何?イランの核問題などを通してNPT体制の構築に協力しない理由にはならない。米ロ中の戦場はすでに自由経済競争へとそのステージをシフトしており、テロなどの不確定要因は共通の利害になるはずなのだから。米国が世界中に蔓延させているひどい格差について、ロシアも中国もまったく問わなくなったのなら、これ以上面倒を起こさないで、おとなしく米国に追従してもらったほうがまだましだ。
7日にロシア側との武力衝突が起きた経緯について大統領は、同日午後11時にロシアの大規模な戦車部隊が国境を越えて自治州に進軍したため「グルジア人が住む村を守るために軍を派遣した」と説明した。この点についてロシア側はグルジア軍の攻撃を受けて越境したとしており、食い違っている。
大統領は「グルジア人を守る義務がある」と軍事行動の正当性を主張する一方で「ロシア軍の動きは、グルジアを侵略者に見せかけるための策略だった。ロシア側がここまで周到な準備をしていたとは想像できなかった」と述べ、誤算があったことを認めた。
ロシア側の狙いを「親欧米でNATO加盟を目指す現政権の転覆」とする裏付けとして、サルコジ大統領から「ロシア側が和平条件として大統領退陣を要求している」と伝えられたことを挙げた。軍事行動を続けるロシア軍を「市民をパニックに陥れ、政権に圧力をかけようとしている」と批判した。
ロシア軍がグルジア中部ゴリに進入したことについて大統領は「東西を結ぶ交通網が分断されている」と強調。これ以外にも①ロシアの黒海艦隊がグルジア沖に展開し、港湾機能が停止している②トビリシ国際空港などをつなぐ空路も欠航が相次いでいる――などと指摘した。大統領は「空港と港の稼働を確保することが最重要課題だ」と力説し、米国に軍事的な支援を求めていることを明らかにした。
武力衝突を巡っては「ロシアの挑発に乗ってしまった大統領の判断ミス」(東欧の外交筋)との指摘もある。経済的な困窮が深まれば、国民の不満の矛先は自身にも向かいかねない。
欧州復興開発銀行(EBRD)のカフカス地域の本部はグルジアの経済情勢について「輸送網が停止し、経済に大打撃を与えている」と指摘する。
英BPは12日、ロシアによる攻撃を恐れ、グルジア経由でカスピ海からトルコまで石油を運ぶBTCパイプラインを止めたと発表した。東西を結ぶ幹線道路がロシア軍により分断され、物資供給も滞っているもようだ。
トビリシでは市民が脱出路を確保するため、一部のガソリンスタンドに殺到。EBRDによると、この数日間で銀行預金の10%が引き出された。グルジアの発表によると、1万6千人が避難生活を強いられている。欧米の支援を求める大統領の姿勢には、市民に広がる不安や疲労感が政権の求心力低下につながる危機感がにじんでいる。
グルジアをめぐる紛争の中身がしだいにみえてきている。米大統領はロシアのグルジア侵攻が野蛮だと非難した。たしかに、自国の都合で隣国に軍を侵攻させたことはどうみても事実であり、やってはならないことだ。
一方、安全保障の問題として客観視すると、米国の欧州ミサイル防衛網の計画で米ロ関係は以前から冷却していた。グルジアを支援する米国も、停戦を呼びかける仏国もバリバリのNATO加盟国。グルジアのNATO加盟をロシアが阻止しようとするのは必然だ。利害関係において中立でありながら紛争を押さえる実行力のある機関が存在していない。また、米国が今日のグルジア政権をつくりあげたとロシアのラブロフ外相は言う。 グルジアのサーカシビリ大統領の親米的実態がまだよくわからない。グルジアの現政権がいかにしてNATO加盟を目指すに至ったのか?
強引な軍事侵攻は国際社会のルールから排除しようと米国が主張することに、どれほどの正当性があるかも疑問だ。覇権を維持するためなら米国も間違いなく同じことをするに決まってる。ただ、もっとうまくことを運ぶだろうけど。彼らは極めて心理学に長けている(笑)
それでもたしかに、米国以外に世界を任せられる国はない。米国と中ロとの間には、日本の自民党と民主党の格差よりもっとひどい差があると思う。だから、あえておもいっきり泥臭い調整のあり方としては、ロシアがグルジアの内政に干渉すべきでないという原則を教科書どおりに主張することになる。なんの変哲もないフツーの主張だが。逆にいえば、普通に見えて実はめっちゃ泥臭い。これは当然、ロシア指導層にとってめちゃむかつくことだが、ルールを守って戦うように呼びかける立場にいずれ自分たちも立つことになる。米国につぶされないように守りたいものっていったい何?イランの核問題などを通してNPT体制の構築に協力しない理由にはならない。米ロ中の戦場はすでに自由経済競争へとそのステージをシフトしており、テロなどの不確定要因は共通の利害になるはずなのだから。米国が世界中に蔓延させているひどい格差について、ロシアも中国もまったく問わなくなったのなら、これ以上面倒を起こさないで、おとなしく米国に追従してもらったほうがまだましだ。